こんにちは。アップリメイクの齋藤直樹です。
グレーの家を見て「こんな外壁にしたい」と思ったのに、色見本を開くと、青っぽいもの、ベージュに近いもの、黒に近いものが並んでいて驚くことがあります。
実は、グレー系を選ぶときに大切なのは、好みの色名を一つ見つけることだけではありません。
あなたが欲しい明るさと、少しだけ含まれる色味を分けて考えると、候補の違いをつかみやすくなります。
この記事では、グレー・グレージュの違いから、完成写真の見どころ、白や黒、木目との組み合わせ、色決めの確認方法までお話しします。
写真の色番号が分からないものを、特定色の施工例として扱うことはしません。
実例で外観のつくり方を学び、実物の見本であなたの家の色を決める、という順番で見ていきましょう。
記事のポイント
- グレーとグレージュを明るさと色味で比べる方法
- 完成外観と接写写真から分かる配色の違い
- 屋根・サッシ・玄関に合う色の組み合わせ例
- 青みや暗さで後悔しない大判見本の確認手順
グレー系は二つの軸で選ぶ
グレーの色選びを分かりやすくするために、最初は明るさと色味という二つの軸を使ってみましょう。
名前が似ている候補でも、この二つを別々に見ると、好みとの違いを説明しやすくなります。
明るさを先に決めてみる
ライトグレーは明るい灰色、ダークグレーは暗い灰色を指す言い方です。
チャコールグレーも濃い灰色の方向を表しますが、商品をまたいで一つの色番号に決まる名称ではありません。
「黒ほど重くしたくないけれど、白い家とは違う落ち着きが欲しい」という希望なら、中程度の明るさを含めて比べるとよいでしょう。
逆に、窓枠や屋根を際立たせたい場合には、明るい壁と濃い部材を組み合わせる案が考えられます。
大切なのは、最初から細かな色番号の違いだけを追わないことです。
明るい案、中くらいの案、濃い案を家の写真へ当てはめれば、どの程度の外観の変化を望んでいるかを話しやすくなります。
家族の一人が「グレー」、もう一人が「グレージュ」を希望していても、実は色味より明るさの違いを気にしているのかもしれません。
色名を決める前の、明るさのすり合わせ。
青みと黄みを別に比べる
同じくらいの明るさでも、青みを感じるグレーと、黄みや茶色みを感じるグレーでは、合わせたくなる部材が変わります。
グレージュは、灰色とベージュの間にあるような色味を考える際の言葉です。
グレーに少し温かみを加えたいときの候補ですが、どのグレージュでも同じ雰囲気になると考えないでください。
たとえば赤みのある木目の玄関と組み合わせた場合、黄みのある候補が好きな人もいれば、灰色寄りを好む人もいるでしょう。
ここは名称の説明だけでは決められない部分なので、実際のドアと候補の見本を並べることが大切です。
青みを避けたいなら、グレーの中からむやみに濃い色へ替えるのではなく、同じ明るさで黄みを感じる候補を一枚加えてみてください。
違いを一つずつ比べることで、希望がどちらへ向かっているかを確かめやすくなります。
似た色名を同一色と思わない
ブルーグレー、ブラウングレー、ベージュグレー、ピンクグレーなどの名前は、候補の色味をイメージするきっかけになります。
ただし、それぞれを厳密な共通規格の名前として扱うのは避けたいところです。
同じ名前でもメーカーや商品が違えば、見本を並べて確かめる必要があります。
バーチグレーのような名前を施工例で見つけた場合も、名前だけをメモするのではなく、メーカー、製品、色番号、艶をセットで聞いてみましょう。
色名を別メーカーの近い色番号へ、自動的に置き換えることはできません。
ネット上の写真に番号がなければ、「この印象に近い候補を見たい」という希望として伝える方が正確です。
特定の名前を指定することと、その名前であなたが想像した色を実現することは、分けて確認してください。
| 探している方向 | 比較するときの観点 | 避けたい決め方 |
|---|---|---|
| ライトグレー | 白い部材との差、日陰での見え方 | 明るければ必ず軽快と考える |
| チャコール・ダークグレー | 屋根や窓枠との濃淡 | 黒とほぼ同じと決めつける |
| グレージュ・ベージュグレー | 黄みと灰色みの割合 | どれも温かい色だと思う |
| ブルーグレー | 青みを感じる範囲と屋根色 | 小さな画面の印象だけで選ぶ |
| ブラウン・ピンク寄りのグレー | 木目や玄関タイルとの色味 | 名称から配色の相性を断定する |
私は「グレーが好きです」と伺ったら、明るい方が好みか、温かみが欲しいかを別々にお聞きしたいと思っています。
名前の違いを覚えるより、あなたが心地よいと感じる方向を見つける方が大事なんですね。
完成写真で見るグレーの外観
施工写真は、壁の色だけでなく、明暗の置き方や素材の見え方を知る資料です。
ここでは確認できる写真の内容に沿って、あなたの色選びへ生かせる点を見ていきます。
白とダークグレーの対比
白とダークグレーに仕上げた住宅では、濃い壁の面と明るい面の違いが外観の特徴になっています。
窓枠の色、玄関の位置、ベランダの囲いまで一緒に見ると、グレーが単独で印象をつくっているわけではないことが分かるでしょう。
この例をあなたの家へ当てはめるなら、濃色にする範囲を同じように確保できるかを考えてみてください。
窓が多い面では、外壁に使った色より窓枠の色が目立つこともあります。
濃いグレーを気に入った場合でも、全面を同色にする案と、写真のように明るい色を隣へ置く案は別々に比較したいところです。
掲載写真から特定のチャコールグレーの色番号を読み取ることはできません。
配色の構成を参考にし、色番号そのものは塗装見本で決めましょう。
グレーと木目が隣り合う例
玄関まわりをグレーで仕上げた写真では、隣にある木調の部材や濃色のポストとの関係を観察できます。
壁の角を挟んで明るさが違って見える点も、立体の外壁を考える材料です。
グレージュに近い印象の写真を探している方も、こうした隣接部材を確認する視点は役立つでしょう。
ただし、この写真を正式なグレージュ色の施工実績と断定するものではありません。
「灰色の壁と木目を組み合わせるとき、ドアや門扉の色も一緒に見たい」という説明の例としてご覧ください。
木目の茶色には赤み、黄み、濃淡があるため、外壁のグレーも同じ実物の横で比べる必要があります。
小さな色見本だけでは気づかなかった組み合わせの好みが、見つかるかもしれません。
凹凸と粒状模様で変わる表情
外壁の接写では、粒状に見える模様や目地の影を確かめられます。
離れた位置で一つの灰色に見えた壁でも、近くでは細かな色の違いや凹凸が見えることがあるのです。
そのため、単色の平らな見本と、模様のある施工写真を同じ条件として比較するのは避けましょう。
この写真についても、商品名や正式な色番号を補って説明することはしません。
参考にしていただきたいのは、色と素材の表情を切り離して考えすぎないという点です。
表面の柄を生かしたい家では、単色仕上げだけでなく、下地に適した意匠仕上げを選べるかも診断時に確認してください。
グレーの色味が好みでも、仕上げの質感がイメージと違えば、完成後の満足感は変わるでしょう。
全景は離れた距離で比較する
住宅全体の写真には、外壁だけでなく、屋根、ベランダの手すり、植栽、道路側の外構が写っています。
接写で選んだ候補を全景へ戻すと、壁が見える面積や、窓枠との明るさの違いを確認しやすくなるでしょう。
この完成外観は特定のグレージュ番号の見本ではなく、家全体で配色を見るための実例です。
私は、外壁の近くで好みに合うかを見たあと、普段歩く道路や玄関へ向かう位置からも確認することをおすすめしています。
車で帰宅する方なら、車を止める位置で一度見てみてください。
写真を拡大したときだけ魅力的な色より、毎日目に入る距離で納得できる色を選びたいですね。
施工写真で確認するのは、色の方向、塗り分け範囲、周囲の部材、素材感です。
写真が気に入っても、正式な色番号が確認できなければ同じ塗料を使った例とは扱わず、近い候補を選ぶための参考にしてください。
グレーとグレージュに合う色
合う色は一つに決まるものではありません。
あなたが求める雰囲気と、塗り替えずに残す部材を基準に、いくつかの配色案を比べてみましょう。
白系を合わせて明るさを添える
グレーの壁に白系を組み合わせる案は、二色の明暗を比べやすい候補です。
濃いグレーが主役なら白い部分をどこへ置くか、明るいグレーが主役なら白との差をどの程度つけるかが検討点になります。
窓まわりや軒天に白が残る家では、それらの色と新しい白い外壁がどう並ぶかも見てください。
純白に近い白と、黄みを含む白を並べると、グレージュの温かみの感じ方も変わるかもしれません。
白を足せば必ず清潔感が出る、といった一つのイメージだけで選ばない方がよいでしょう。
塀の白、サッシの白、軒天の白がそれぞれ異なる場合は、外壁まで別の白を加える前に、既存部材と似た方向を試してみます。
新たな色数を増やすより、いまある色の関係を生かす案です。
黒系は使う面積を確かめる
ブラックや濃いチャコールは、グレー系の外壁に輪郭を加えたいときの候補になります。
屋根や窓枠がすでに濃色なら、外壁の一部にも同じような深さを置く案を比較できるでしょう。
ただし、家全体の濃色が増えることと、外壁だけが濃くなることは違います。
屋根が大きく見える住宅では、外壁の濃色面を控えた案も並べてください。
玄関が日陰に入る家なら、ドアの周囲まで濃くする案と、そこだけ明るいグレーを残す案の違いが分かりやすくなります。
黒は何にでも合うから最後に決めればよい、という扱いにはしたくありません。
外壁の灰色と黒い部材がどれくらい区別できるか、実際の見本で確認しましょう。
木目とブラウンで温かみを加える
グレージュに木目やブラウンを合わせる場合、私は先に既存の木目の色を見ます。
赤茶色のドア、黄みのある木調サッシ、黒に近いブラウンの門扉では、それぞれ候補の選び方が変わるためです。
温かみをそろえたいなら、グレージュの黄みや赤みを見比べる方法があります。
少しすっきりした印象にしたい場合には、灰色寄りの候補も隣へ置いてみましょう。
木目と外壁が近い明るさだと、遠くからは境界が控えめに見える案になるかもしれません。
ドアを外観のアクセントとして見せたいのなら、明るさを少し離した候補も用意すると判断しやすいでしょう。
木目に合うグレージュではなく、あなたの家の木目に合うグレージュ。
この順番で考えると、同じ色名の写真を探し続ける必要がなくなります。
屋根とサッシを配色の基準にする
屋根を塗り替えない計画なら、今ある屋根色を固定して外壁の候補を比べてください。
茶系の屋根だから必ずグレージュ、黒い屋根だから必ず青みのないグレーといった決まりはありません。
屋根と外壁の両方を写真へ残して、なじませる案と濃淡をつける案を比較するのがおすすめです。
サッシも、好きな色へ自由に塗り替えられる部材として計画しないようにしましょう。
素材や表面処理によって施工の扱いが変わるため、変更しない前提の配色も必ず見ておきたいところです。
銀色のサッシなら金属の反射もあり、グレーの塗装見本と同じ質感にはなりません。
色だけでなく表面の違いを見ながら、残す部材の役割を考えてください。
メーカーの提案は組み方を読む
日本ペイントのモノトーン系の配色提案には、チャコールとグレージュ、ブルーグレーとシルバー系などの組み合わせが掲載されています。
ここで参考になるのは、グレー一色を独立して選ぶのではなく、明るい部分や玄関まわりとの組み合わせで外観をつくっている点です。
ただし、メーカーの提案番号と、塗料の色番号は同じものではありません。
気に入った提案があれば、どの部位にどの色を使う案なのかを見てから、あなたの家に合う範囲へ置き換えて考えましょう。
出典:日本ペイント「PERFECT Color Design・モノトーン系」
| 目指す方向 | 外壁の候補 | 一緒に比較する色 |
|---|---|---|
| 明るさを残したい | ライトグレー、淡いグレージュ | 白系、既存の木目 |
| 窓や玄関を見せたい | 中程度のグレー | サッシとの明暗差、ドアの色 |
| 濃色の印象を楽しみたい | チャコール、ダークグレー | 軒天や一部の明るい壁 |
| 温かみを感じたい | 黄みや茶色みのあるグレージュ | ブラウン、木目、玄関タイル |
| 青みを生かしたい | ブルーグレー | 白、屋根の濃色、金属部材 |
相性表は便利ですが、表に書いてあるから似合う、と決めるのはもったいないですよ。
塗り替えない屋根や窓枠を先に見せていただくと、現実の配色として比べられます。
グレー系で後悔しやすい場面
「グレーを選んだのに想像と違った」というときは、明るさ、色味、面積、質感のどれが違ったかを分けて考えます。
完成前の段階で比較条件をそろえると、その違いを見つけやすくなるでしょう。
思ったより青く見える
青みのあるグレーを小さな見本で選び、大きな外壁になってから色味が気になることがあります。
そのとき、青みを避けるために単純に濃いグレーへ変更すると、今度は暗さが気になるかもしれません。
明るさは近いまま、青みを抑えた候補や黄みを感じる候補と並べてみてください。
晴れた日の写真と曇りの日の写真だけを見比べても、塗料の違いなのか撮影条件の違いなのかを判断しきれません。
同じ時間、同じ場所で候補の見本を並べる確認が必要です。
家族には「青いかどうか」だけでなく、「この青みを外壁全体で見ても好みか」を聞いてみましょう。
わずかな色味を魅力と感じる人と、もう少し無彩色に近い色を望む人では、選ぶ方向が変わります。
グレージュが黄や赤に寄って見える
グレージュという名前から、灰色とベージュのちょうど中間を想像していると、実物で黄みや赤みを感じたときに戸惑うかもしれません。
ここでも、好みの名前を探すより、隣へ置く色との関係を見ることが大切です。
玄関タイルや木目の近くで見たときと、白い見本の横で見たときの印象を比べてください。
「もう少し灰色寄り」「明るさはこのまま」と分けて伝えると、別の候補を出してもらいやすいでしょう。
ピンクグレーやブラウングレーという名称が気になった場合も、名前だけで避けたり選んだりしないことをおすすめします。
外壁の大きな面で感じたい色味なのか、一部にあるから好きなのかを確かめておきたいですね。
外観が暗く重く感じられる
濃いグレーを選んで暗さが気になる場合、壁の色だけでなく、屋根や雨樋、窓枠まで濃色が続いていないか見てみましょう。
家の一部を明るいグレーにする案、軒天を明るく残す案、濃色の面積を小さくする案など、色味を大きく変えずに比べる方法があります。
ただし、実際の照明環境を変える工事と、配色による印象の調整は別の話です。
「明るい色にすれば室内も明るくなる」といった期待を、外壁塗装だけに持たせないようにしてください。
玄関の奥行きや隣家との距離も見ながら、外からどう見えるかを確かめます。
道路からの写真だけでなく、普段立つ玄関前の位置から見る確認もしておきましょう。
のっぺりした印象になる
色を控えめにまとめたい一方で、単調すぎる外観は避けたいという希望もあります。
この場合は、色を次々と足す前に、家にもともとある凹凸や外壁材の模様をどう見せるかを考えてみてください。
ベランダや玄関の面だけを少し違う明るさにする案なら、建物の形を使った比較が可能です。
一方、深い目地や粒状の模様がある壁では、同じ灰色でも陰影が表情になるでしょう。
既存の多色柄を単色で塗る計画では、塗装後も立体的な凹凸が残ることと、元の色柄が残ることを混同しないでください。
どのような仕上げを希望するか、平らな色見本と外壁に近い質感の見本を分けて見たいところです。
「グレーなら必ず失敗しない」「グレージュなら誰の家にも合う」という決まりはありません。
明るさ、青みや黄み、塗る面積、周囲の色を一つずつ確認することが、色名に頼りすぎない選び方です。
汚れの見え方と劣化を分ける
グレー系を検討する理由として、汚れが目立ちにくい外壁にしたいという希望もあるでしょう。
ここでは、汚れの色と外壁の色の関係と、塗膜そのものの状態を切り分けて考えます。
中間色でも汚れが消えるわけではない
灰色のほこりが付く場所では、真っ白な壁と中程度のグレーの壁を比べると、汚れとの色の差が異なります。
これは汚れの見え方を考える例であって、グレーなら汚れが付かないという意味ではありません。
窓下に黒っぽい筋ができる場合、明るい汚れが付く場合、緑色の汚れが目立つ場合では、比較するべき色が違うでしょう。
今のお住まいの北側、窓下、道路側などを写真に残し、どの汚れが気になっているのかを共有してください。
私は、見えにくい色を探すだけでなく、汚れの位置や原因を確かめることも一緒に進めたいと思っています。
汚れの目立ちにくさと、好みの外観のどちらを優先したいかも、色決めの大切な条件です。
色あせと白い粉を見分ける
外壁が以前より白っぽく見える場合、色の変化だけでなく、表面の粉や汚れ、光の当たり方なども確認します。
写真一枚の印象だけで、原因を一つに決めつけないでください。
これは、塗装前の外壁で白い粉が手に付くチョーキングを確認した写真です。
特定のグレー塗料の劣化速度を示す写真ではなく、色の見た目と表面の状態を別々に調べるための一般的な例として掲載しています。
「明るい色に替えれば劣化が分からなくなるから安心」と考えるのは避けたいところです。
新しい外壁色を選ぶ際にも、下地や既存塗膜に合う材料と施工方法が必要になります。
見た目の好みだけで、補修や診断の内容を省かないようにしましょう。
艶と塗料の選択を同時に考える
落ち着いたグレーにしたいときは、艶を抑えた仕上げが気になるかもしれません。
ただ、色番号を決めた後に艶だけ変更すると、最初に見た見本との違いをもう一度確認する必要があります。
採用できる艶の種類は商品によって異なるため、希望する艶が選べるかを材料の提案時に確かめてください。
艶を抑えれば必ず汚れやすい、艶があれば必ず長持ちするといった単純な比較はしない方がよいでしょう。
候補の塗料がその外壁へ使えるか、どのような仕上がりを選べるかを、実物の見本と一緒に見ます。
色、質感、施工の適合性をそろえて選ぶことが大切です。
汚れが気になる場所は、ぜひ写真で教えてください。
「グレーにしたい」というご希望と、「この筋を目立たせたくない」というお困りごとを、一緒に考えていきましょう。
大判見本で色を確定する
候補を選んだら、実際の家の前で見比べる時間をつくりましょう。
グレーとグレージュの微妙な違いほど、比較する条件をそろえた方が判断しやすくなります。
画面と小さな色片だけで決めない
日本ペイントの色選びの解説では、光の当たり方や時間帯、壁の向きによる見え方の違いが示されています。
面積の違いによって、小さな見本と大きな壁で色の印象が変わる場合もあると案内されている内容です。
したがって、画面上の色を見て「これが完成色」と決めるより、商品の色見本や実際の塗装見本で確かめる手順が欠かせません。
出典:日本ペイント「戸建て塗り替えの塗料の選び方(カラー)」
大判見本を用意するときは、メーカー、製品、色番号、艶を記録してください。
似た色をいくつも頼んだ場合も、表と裏のどちらを見ているか迷わないように、番号と名前をひも付けておくと便利です。
二枚の見本を離れた場所で順番に見るより、同時に並べた方が、青みや黄みの違いを比べやすいでしょう。
ただし、採用する場面で一緒に見える色との組み合わせも必要です。
比較用の白い紙だけで決めず、屋根や窓枠、玄関の実物の横でも確認しましょう。
場所と時間を変えて確かめる
見本は室内だけでなく、外壁に近い向きに立てた状態でも見てください。
日なたで好みだったグレーが、玄関の陰ではどのように感じられるかを確かめると、想像の範囲を広げられます。
午前と午後に同じ場所で見る確認と、同じ時間に日なたと日陰で見る確認を分けると、変化の理由を追いやすいでしょう。
見本を持つために脚立や屋根へ上がる必要はありません。
安全な地上の範囲で確認し、高い位置の見え方は施工側と写真や見本の扱いを相談してください。
最もきれいに見える瞬間だけでなく、普段帰宅する時間にも納得できるかが判断のポイントです。
比較の記録を短く残す
記録は難しい表でなくても構いません。
「日なたでは青みが好み」「玄関の陰では少し濃い」など、場所と感じたことを組み合わせて残しましょう。
写真は補助として使い、写った色だけで順位を決めないことが大切です。
家族の感想が違ったときも、どの条件でそう感じたのかが分かれば、次に見る候補を絞りやすくなります。
色と配置は別々に比較する
シミュレーションで二色を使う場合には、色の候補と塗り分け位置を一度に変えすぎないようにしましょう。
同じグレーで全面を塗る案と、ベランダだけ濃い色にする案を比べれば、配置による違いを確かめられます。
配置を固定してグレーとグレージュを替えれば、色味の違いを考える材料になるでしょう。
色が気に入らないのか、濃い面が広すぎるのかが分からないまま候補を増やすと、選び直しが続きかねません。
私は、家全体の写真に残す部材を写し込み、一つの違いずつ比べる方法をおすすめしています。
大判見本で決めた候補を、最後にもう一度全景へ戻して確認してください。
色見本を見ながら相談したい段階でも、ご来店いただけます。
アップリメイクの葵店・駿河店ショールーム案内をご覧いただき、お住まいの写真と気になる配色例をお持ちください。
あなたの家へ当てはめる比較案
色の名前を覚えたら、次はあなたの家の条件で候補を選ぶ段階です。
ここでは実在の施工例や採用色を示すものではなく、打ち合わせで使う比較の進め方を提案します。
残す部材から候補を絞る
黒いサッシと木目の玄関を残す家なら、明るいグレーと明るいグレージュを同時に比べるところから始められます。
グレーの方が好みでも、青みが気になるときは、明るさを変えずに色味を調整する候補を相談してみましょう。
茶色の屋根とベージュ系のタイルを残す家なら、グレージュと、少し灰色寄りの候補を比べる方法があります。
どちらも合わないと感じた場合には、濃淡を変える前に、タイルとの隣接面を再確認してください。
屋根がほとんど見えない箱形の家では、玄関や窓、手すりが比較の基準になりやすいでしょう。
同じグレー系でも、家ごとに先に見る部材が違うということです。
採用前に四つの内容をそろえる
最終的には、採用する色の情報、塗り分け位置、付帯部の扱い、材料の仕様をそろえます。
グレージュという名称だけでなく、メーカーと製品名、正式な色番号、艶を記載しておきましょう。
二色を使う場合は、ベランダの側面や裏側まで塗り分け図で確認してください。
付帯部には、色を変えるものと、そのまま残すものの両方を記載すると分かりやすくなります。
塗料や艶を途中で変更した場合は、最初の見本で承認したままにせず、変更後の見本をもう一度確認したいところです。
見た目の希望と、施工する内容をつなぐ一枚の記録。
その記録があると、完成後もどの仕様で塗装したかを振り返れます。
候補が二つまで絞れたら、無理にその場で決めなくても大丈夫です。
どの時間、どの部材の横で迷ったのかを教えていただくと、次の確認が具体的になりますよ。
グレー系外壁のよくある質問
グレーやグレージュを選ぶ際の疑問へ、最後にお答えします。
色名だけで決まらない点を押さえておくと、打ち合わせも進めやすいでしょう。
Q1. グレーとグレージュの違いは?
A. グレーは灰色の方向、グレージュは灰色とベージュの間にあるような色味を考えるときの言葉です。
同じ名称でも商品によって色が異なるため、正式な見本で比べてください。
明るさと黄みや青みを分けて見ると、希望を伝えやすくなります。
Q2. チャコールは家が暗く見えますか?
A. 濃い色を使う面積や、屋根・窓枠との組み合わせによって印象が変わります。
全面に使う案だけでなく、明るい外壁や軒天を残す案も比較してみましょう。
玄関前と道路側の両方から見る確認が役立つはずです。
Q3. グレージュには何色が合いますか?
A. 白系、濃いグレー、ブラウン、木目などを候補にできます。
ただし、どの組み合わせでも必ず似合うという意味ではありません。
既存の屋根やドアの実物と並べ、明るさと色味の両方を確かめてください。
Q4. 写真と同じグレーにできますか?
A. 写真の印象へ近づける候補は検討できますが、画像だけで正式な色番号を確定することはできません。
撮影条件や画面表示の違いもあるためです。
メーカー・製品・色番号・艶が分かる資料と、実物の塗装見本を合わせて確認しましょう。
Q5. グレーなら汚れにくいですか?
A. 色がグレーであるだけで汚れが付かなくなるわけではありません。
汚れとの色の差が小さいと目立ちにくい場合はありますが、立地や汚れの種類によって見え方は異なります。
今のお住まいで気になる場所を見て、色と塗装仕様を検討してください。
色名より実際の家との相性を選ぶ
グレー・グレージュの外壁を選ぶときは、明るさと青み・黄みを別々に比べることが大切です。
完成写真からは配色や素材感を学び、屋根、サッシ、玄関との相性は実物の見本で確かめましょう。
濃いグレーを主役にする案も、淡いグレージュでなじませる案も、あなたの家で納得できることが一番です。
名前が気に入った色ではなく、暮らしの中で見ていたい外観。
その方向が見つかれば、候補を減らす作業も少し楽になるのではないでしょうか。
アップリメイクでは、色のご希望と現在の外壁の状態をお聞きし、必要な補修や塗装のご相談をお受けしています。
グレーとグレージュのどちらにするか迷っている段階から、お住まいの写真を見ながら一緒に考えていきましょう。




