こんにちは。アップリメイクの齋藤直樹です。
色見本帳にあるND-013と、インターネットで見つけたN-30は、同じような濃い色なのだろうかと迷ったことはありませんか。
外壁塗装の色選びでは、色の好み以前に、番号の読み違いで候補が増えてしまうことがあります。
「090」とだけメモをしても、どの会社の、どの色見本帳なのかが分からなければ、塗る色はまだ特定できていません。
色番号は色を伝える共通の手掛かりですが、完成した外壁の見え方を一つに固定するものではないという点が、この話の出発点です。
同じ番号でも、艶、壁の凹凸、日の向き、周りのサッシなどで受ける印象は変わります。
この記事では、ND色とN系・日塗工の色票番号を区別し、見本の確認から施工後の見え方まで、あなたが打ち合わせで使える形で解説します。
番号を覚えるためではなく、思っていた外観へ近づけるための色選び。
気になる番号のメモを手元に置き、どの情報がそろっているかを確認しながら読んでみてください。
記事のポイント
- ND番号と日塗工・N系の違い
- 紛らわしい数字や記号を照合する方法
- 色見本と施工写真で見比べる条件
- 色番号・艶・塗装部位を残す打ち合わせ
ND・N系・日塗工の違いを知る
最初に区別したいのは、メーカーが独自に決めた色番号と、塗料業界で用いる色票番号です。
似た数字が入っていても、違う番号体系を横並びにして、数字の大きさだけで色を比べないようにしましょう。
NDは日本ペイントの標準色
日本ペイントの用語解説では、外壁の標準色をND番号で表し、日本塗料工業会の塗料用標準色とは異なるものとして説明しています。
NDはNippon Paint Design Colorのことで、ND-013やND-342などの表記がその例です。
この後ろの三桁を、日塗工の明度や彩度の読み方へそのまま置き換えることはできません。
ND-013だから明度が13、ND-050だから明度が50という理解は誤りになります。
番号が近ければ必ず近い色という考え方もしないでください。
メーカーの実物見本で色を見つけ、採用予定の塗料にその色と艶の設定があるかを確かめる必要があります。
日本ペイントの建築用塗料色見本帳の説明でも、ND標準色は多くの製品で再現可能とされていますが、「多く」は全製品・全仕様を意味するわけではありません。
N系は無彩色の区分を確認する
日塗工の色票番号で使うNは、赤や青といった色相を持たない無彩色の区分です。
N-90、N-50、N-30のように、Nと明度区分を組み合わせて表します。
この体系では、後ろの明度区分が大きい方を明るい側、小さい方を暗い側として比べることができるでしょう。
したがって、N-30とN-40を比べる場合、まず明るさの差を確認するという読み方になります。
ただし、N-90という数字は日射反射率90%を示す値ではなく、N-30も黒い顔料が30%入るという意味ではありません。
色票の番号と、塗料の性能値や調合割合を混ぜないことが大切です。
「N30」と省略して書かれたメモを受け取ったら、日塗工のN-30を指すのか、見本帳の表記を見せて確認しましょう。
| 表記の種類 | 意味・役割 | 混同しやすい点 |
|---|---|---|
| ND-013など | 日本ペイント独自の外壁標準色番号 | 末尾の数字を明度として読まない |
| N-90・N-30など | 日塗工では無彩色と明度区分の組み合わせ | 反射率や顔料の配合割合ではない |
| 22-70Bなど | 日塗工の色相・明度・彩度区分による番号 | ND色の番号と数値を直接比較しない |
| マンセル値 | 色相・明度・彩度を表す表記 | 日塗工の発注番号そのものとは別 |
| 090・080・070だけ | 出典がなければ色を特定できない | NやND、メーカー名を推測で補わない |
JIS色という呼び方の注意点
日塗工の番号を探しているのに、「JIS色番号」と一括りに呼んでいる情報に出会うこともあるでしょう。
日本塗料工業会が発行する色見本帳とJISという規格の枠組みは、同じ名称ではありません。
日塗工の標準色見本帳にはJISなどに関係する規定色も収録されていますが、だからといって22-70Bという表記を、そのままJISの規格番号と扱うわけではないのです。
打ち合わせでは「JISのベージュ」という説明で止めず、発行元、見本帳、色票番号を示してください。
用語を厳密に暗記する必要はなく、同じ色票を一緒に見ている状態をつくることが目的になります。
メモのタイトルがJIS色となっていても、実際の番号が日塗工なら、その出典を確認してから配色図へ転記しましょう。
メーカー名・見本帳名・色番号をひとまとまりで扱うと、似た番号の取り違えを減らせます。
番号を見て別の体系へ読み替えるのではなく、元の色票に戻って照合するのが基本です。
ND色の候補は番号を正確に写す
ND-013の施工後を知りたい方も、ND-011やND-012と比較している方も、最初に行いたい作業は同じです。
検索で見つけた呼び名だけを信じず、候補が載っている日本ペイントの色見本で番号を照合してください。
ND-010から013を比較する
ND-010、ND-011、ND-012、ND-013は一桁違いで書き間違えやすいので、口頭だけで決めないようにしましょう。
比較するときは、見本の裏に番号を書くだけでなく、表側からも候補を区別できる状態にしておくと便利です。
数字順に並べる作業と、明るさの順に見ていく作業は分けて考えてください。
明るい壁へ寄せたい、落ち着いた色へ寄せたいという希望を先に決め、実物で近い候補を比べます。
ここで「013は必ず家全体がこの濃さになる」という写真一枚の判断は避けたいところです。
写真の外壁が同じ番号で施工されていても、塗装面積や艶、屋根の色があなたの家とは異なる可能性があります。
候補の番号を確定することと、その番号が自宅でどう見えるかを確かめることは、別の確認段階なのです。
ND-050・375・342の見方
ND-050、ND-375、ND-342を候補に挙げるときも、検索サイトで付けられた色名を、そのままメーカーの正式名称だと思い込まないでください。
同じ番号を、あるページではブラウン系、別のページではグレー寄りと説明している場合でも、説明者の印象が違うだけということがあります。
色名を増やして考えるより、実物見本を窓サッシや玄関のそばに置き、赤み・黄み・青みなどを自分の家の部材と比べる方が役立つでしょう。
無彩色のN系と並べる比較では、明るさだけでなく、色みがあるかどうかにも注目します。
この比較をすると、「落ち着いた色」という同じ言葉でも、ご家族が想像する方向の違いをつかみやすくなります。
ND色から日塗工色への近似色を提示された場合は、同一色と決めつけず、変更する理由と実物の違いを確認しましょう。
| 検討している番号 | 比較するときの作業 | 記録しておくこと |
|---|---|---|
| ND-010・ND-011 | 二枚を取り違えないよう番号付きで並べる | 採用予定の製品と艶 |
| ND-012・ND-013 | 大きな面へ使う案と部分使いの案を比べる | 使う壁面と残す屋根・サッシの色 |
| ND-050 | 同じ番号のメーカー見本へ戻って照合 | 画像の印象ではなく承認した色票 |
| ND-375・ND-342 | 周囲の木調・金属部材と色みを比べる | 赤み・黄みなど好みの違い |
| NDとN系を横断する候補 | 別体系であることを確認して見本比較 | 近似色への変更の有無と承認内容 |
デジタル見本は候補探しに使う
日本ペイントは標準色を探せるデジタルカラーチップを公開しており、塗装部位や色見本帳などの条件で絞り込む案内があります。
画面上の表示は実際の塗料色とは異なるという注意も示されていますので、候補を見つける入口として利用しましょう。
お気に入りの番号が見つかったら、その色を大判の塗板で確認したいと伝える流れが自然です。
スマートフォンのスクリーンショットを印刷した紙を、現場で色を合わせる基準として渡す方法はおすすめしません。
色見本の参照:日本ペイント公式デジタルカラーチップ
ND-013に決めたつもりでも、どの壁へ、どの艶で使うかがまだ決まっていないことがあります。
私は番号を伺ったうえで、明るく見せたい場所と落ち着かせたい場所もお聞きしたいですね。
同じ色票を見ながら話せると、言葉の行き違いを減らせます。
N系と日塗工番号の読み方
日塗工の現行番号は、色相・明度・彩度の区分を読む手掛かりになります。
番号の仕組みを知ると、近い候補の何が違うのかを質問しやすくなるでしょう。
N-20からN-90は明度を見る
無彩色を候補にする場合、N-20、N-25、N-30、N-35、N-40、N-45、N-50、N-90という数字の差は、まず明度区分として捉えます。
小さい番号の候補は暗い側、大きい番号の候補は明るい側という方向で比較してください。
ただし、N-30からN-35へ変えることを、完成した外壁の明るさが何%増えると計算するものではありません。
明度は色を表す区分であり、照明の明るさや窓から入る光の量を示しているわけではないのです。
たとえば暗めの壁を希望する方なら、N-30とN-40の二枚をまず広い場所で比べ、必要なら間の候補も見てみましょう。
近い色を最初から大量に並べるより、大きな方向を決めてから絞る方が、好みを言葉にしやすくなります。
| 候補の例 | 番号から比べる方向 | 外壁での確認方法 |
|---|---|---|
| N-20・N-25・N-30 | この並びでは数字が大きい方が明るい側 | 濃い面を広く使ったときの印象を比較 |
| N-35・N-40・N-45 | 近い明度の差を見本で比較 | サッシとの輪郭の見え方を確認 |
| N-50 | 明度区分50の無彩色として確認 | 日なたと影の両方で見比べる |
| N-90 | ここに挙げた候補の中では明るい側 | 軒や白い部材と並べて確認 |
22-70Bは三つに分けて読む
有彩色の日塗工番号は、前の数字が色相区分、中央の数字が明度区分、最後の文字が彩度区分という構成です。
22-70Bなら22・70・Bに分けて考え、三つをまとめて一つの順位や濃さの番号として扱わないようにしましょう。
22-85Bと比べれば、色相区分と彩度区分が同じで、明度区分が異なるという見方になります。
19-60Bと19-90Aでは明度だけでなく末尾の彩度区分も変わるので、「同じ茶色をただ明るくしたもの」と言い切らないでください。
75-30Bと75-30Dは、色相区分と明度区分が同じでも彩度区分が違う組み合わせです。
75-20Dと75-30Dなら、明度区分の違いに着目して見本を比較できるでしょう。
05-30Bを含め、色相区分が変わる候補は色みも比較する必要があり、最後の二桁だけを見て選ぶことはできません。
発行年の記号も残しておく
日本塗料工業会の説明では、色票番号の先頭に見本帳の発行年を示す記号が付きます。
版によってその記号が変わっても、ほかの部分が同じなら同一色とされていますが、古い版との間には使用塗料変更に伴う注意もあります。
発注の際は、手元で確認した見本帳の版を含めて記録してください。
また、日塗工の番号の説明に併記されるマンセル値は参考値なので、それだけで承認済みの色票を置き換えないことが大切です。
古い工事記録と今の色見本のどちらを基準にするかは、打ち合わせの中で明確にしておきましょう。
「N90」「N-90」「版記号付きのN-90」のように表記が省略されていても、色を確かめる際は正式な色票へ戻ります。
分からない記号を勝手に削らず、見本帳の名前と合わせて施工会社へ渡してください。
090・080・070だけで決めない
番号の一部だけを覚えているときは、似た数字を探して決めるより、情報の出所をたどる方が確実です。
検索結果に出てきた色を、元の候補だったことにしてしまわないよう気をつけましょう。
ゼロと英字を省略しない
「090」と記録していても、それがN-90の書き写しなのか、別メーカーの三桁の番号なのかは、そのメモだけでは判断できません。
080や070についても同様で、検索した先の色が気に入ったとしても、元の番号と同一とは限らないのです。
元の見本帳の写真、提案書、塗料缶の記録などがあるか確認してみてください。
英字のOと数字の0、NとND、末尾のBとDを取り違えていないかを、拡大した画像や実物で見ます。
色票の文字を読み取りにくい場合は、推測で番号を埋めず、提案した会社へ元の候補を確認してもらいましょう。
番号が不明でも、好きな色の方向を相談することはできます。
その場合は「番号の再現」ではなく、「この雰囲気へ近づけたい」という依頼として分けるのがよいでしょう。
写真の色から番号を逆算しない
スマートフォンで撮った壁の色を画面上で拾っても、その数値から元のND番号や日塗工番号を正確に決めることはできません。
写真には光の当たり方や撮影時の補正が含まれ、画面の明るさや表示設定でも見た印象が変わります。
RGBなどの画面用の値と、塗料の色票を混同しないでください。
日本塗料工業会のペイントカラー検索システムでも、画面の色は実物とは異なり、印刷したデジタル色票は色見本として使えないと案内されています。
近似色を探す補助にはなっても、塗装する色の承認は実物で進める、という役割分担です。
ご近所の外壁を参考にしたい場合も、色番号が分からない写真を「これと同じ番号で」と指定するのではなく、好みの方向を伝える資料として使いましょう。
番号の一文字が読めないときに、こちらの判断だけで補ってしまうことは避けたいですね。
似た色を探すお手伝いと、元の色番号を特定することは、別の作業です。
どちらをご希望かを共有してから、候補を絞っていきましょう。
施工写真では色より条件も見る
施工例を探す意味は、好きな色を見つけるだけでなく、広い壁に使ったときの印象をつかむことにもあります。
ここからの写真は見え方を確認するための施工例で、NDやN系の特定番号を使用した事例として掲載しているものではありません。
広い面と家全体を一緒に確認
下の完成外観では、広い壁、窓、屋根、バルコニーの位置関係を見てください。
色だけを切り取った小さな見本では分かりにくい、面積と配色の釣り合いを確認できます。
同じ候補色でも、一面だけに使う案と四面へ広く使う案は、別々に比較したいところです。
施工写真の家が明るく見える場合も、その壁色だけではなく、白いサッシや屋外の光、周囲の開け方が影響している可能性があります。
自宅の窓枠が暗い色なら、参考例と同じ番号を塗れば同じ印象になると考えないでください。
写真を選ぶときは、色番号に加え、建物の形、屋根の見える面積、残す部材が近いものを探しましょう。
番号が一致した一例より、条件が明らかな複数の見方が判断を助けることもあります。
凹凸の陰影は平らな見本と違う
こちらは塗装後のサイディングを近くから見た写真です。
凸部と溝の影があるため、一色の壁でも表面の中に明暗があることが分かります。
平らな塗板で好みの色を選べても、自宅が細かい凹凸のある壁なら、その形の影を含めた印象を考えておきましょう。
溝に見える濃い部分を、違う色番号で塗り分けたと早合点しないことも必要です。
画像の明暗から色数を増やしてしまうと、実際には一色でよかった配色が、意図せず複雑になるかもしれません。
見本を依頼するときに外壁材の写真も渡すと、どのような質感を比べたいのかが伝わりやすくなります。
色番号と壁の模様を、別の情報として確認する習慣をつけてください。
軒下と日なたを分けて見る
白い軒天の施工写真は、軒の内側へ入る光や、周辺の濃い部材との関係を見る参考になります。
白く写っているからN-90といった番号だと判断せず、光の向きが色の印象に関わる例として見てみましょう。
大判の見本は、明るい場所だけでなく、軒下や玄関の奥にある壁でも確認してください。
屋外の一か所で気に入っても、日常的に見る玄関側では暗く感じる場合があります。
同じ候補を場所を変えて見れば、どの方向を優先したいのかをご家族で話し合えるでしょう。
日なたと影で見え方が違うこと自体は、色の指定間違いと同じ意味ではありません。
最初に観察する場所を決めておくと、工事後の評価を写真一枚だけで行わずに済みます。
壁と雨樋の質感も比べる
次の写真は、茶色い外壁と雨樋まわりの仕上がりが見える例です。
平らな壁と丸みのある部材では、光が当たる場所や表面の見え方に違いがあることに注目してください。
この写真の壁と雨樋が同一の色番号や同一塗料で施工されていると、ここで断定するものではありません。
大切なのは、壁へ合わせる付帯部も、番号だけではなく実際の仕上がりを比較するということです。
外壁と雨樋をなじませたい場合、色を近づける案に加え、艶の違いをどの程度許容するかも見本で話し合いましょう。
素材が違えば適用する塗料が変わることもあるので、色合わせのためにすべて同じ材料を使う判断はしないでください。
色・艶・素材の三つを合わせて確認する視点が役立ちます。
経年変化した色を標準にしない
こちらは外壁でチョーキングが確認された施工前の写真です。
表面の粉を含む現在の見え方は、施工当初に承認した色票そのものではありません。
前回と同じ番号を選んでも、年数を経た壁と塗り替え後の壁が同じようには見えない場合があります。
元の色へ戻したいのか、今の色あせた印象が好きなのでそれへ近づけたいのかを、先に分けて伝えてください。
前回の工事記録が残っていれば参考になりますが、その記録の番号を選ぶことと、現在の壁に色を合わせることは別の依頼です。
部分補修の色合わせでも、周囲の壁が変化している可能性を考え、番号だけで境目が消えると約束しないようにしましょう。
過去の記録は手掛かりとして残し、今回の承認見本も新しく保管しておくのがおすすめです。
大判見本から最終承認まで進める
色番号の読み方が分かったら、完成した外観を想像するための比較へ移りましょう。
必要なのは候補の数を増やすことではなく、条件をそろえて違いを見ることです。
候補は比較する目的を決めて並べる
まず明るさを選ぶ比較なのか、赤みや黄みを比べる作業なのかを決めると、話が進みやすくなります。
明るさも色みも大きく異なる見本を一度に広げると、どの違いが気になったのかを説明しづらくなるでしょう。
二、三の候補から始め、採用予定の製品と艶をそろえた大きめの塗板で見てください。
この枚数は一般的な進め方の目安で、候補を追加してはいけないという制限ではありません。
完成後によく見る玄関側と道路側で確認し、残す屋根やサッシも視界へ入れます。
壁から離れたところで見た印象と、近くで質感を見た印象を別々に記録しておきましょう。
好きな番号を探す時間から、住まいへ似合う条件を選ぶ時間へ。
艶の指定は色番号とセットにする
艶あり、艶を抑えた仕上げ、艶消しなどは、同じ色番号でも外観の印象に関わる項目です。
ただし、希望する艶がすべての製品や色で選べるとは限らないので、製品を決めた段階で対応する仕様を確認してください。
別製品の艶消し見本を見て、採用製品も同じ見え方になると考えないことが大切です。
艶の変更による見積もりや発注への影響も確認し、見た目だけを口頭で変更しないようにしましょう。
配色図と承認記録をつくる
最終段階では、壁の色番号と艶だけでなく、塗る部位、メーカー、製品、見本の識別情報を残します。
二色の外壁なら、どこで塗り分けるかを正面・側面・背面の図で示すと、施工する側にも伝わりやすいでしょう。
細い帯や玄関の内側、雨樋の裏にある壁など、写真だけでは見落としやすい場所も確認してください。
お客様の承認、担当者の記録、現場への伝達で番号が変わっていないか、最後に突き合わせることが有効です。
その後に候補を変更した場合は、古い図を残したまま使わず、どれが採用案かを明確にしておきましょう。
見本を見た日や確認場所も添えておくと、後から「何を見て決めたのか」を振り返れます。
| 記録する項目 | 書き方の考え方 | 確認する人 |
|---|---|---|
| 番号の出典 | メーカー・見本帳・必要な版記号を記載 | お客様と担当者 |
| 色番号と艶 | 口頭の色名ではなく承認した表記 | 担当者と施工担当 |
| 製品と施工部位 | 外壁・軒天・雨樋などを区別 | 施工担当 |
| 塗り分けの境界 | 四面の図や写真に示す | お客様と施工担当 |
| 変更履歴 | 採用した最新案を明示 | 関係者全員 |
「色番号は合っています」で打ち合わせを終えず、艶と塗る範囲まで共有しておきたいですね。
玄関側で見たときにどう感じたかも、遠慮なく伝えてください。
見本の承認記録があると、施工後にも同じ資料を使って話し合えます。
施工後に違って見えたときの確認
塗り終えた外壁が見本と違って感じられたときも、印象だけで番号の間違いと決めないことが大切です。
反対に、見え方の違いだから問題ないと、調べずに片づける必要もありません。
材料の確認と見え方を切り分ける
最初に、承認した色番号、艶、製品が施工記録と一致しているかを確認します。
材料の情報が合っていない場合と、情報は同じだが光や質感で違って見える場合では、確認すべき内容が異なるからです。
番号が一致している場合は、承認見本を同じ方向の光の下に置き、近くと離れた位置から比較してみましょう。
現場の塗装面がどの段階なのかも確認し、中塗りの途中を完成色として判断しないでください。
乾燥や仕上げの確認に必要な時間は材料や条件で変わるので、一律に翌日なら判断できると決めることも避けます。
気になる場所を記録したうえで、担当者と同じ場所・同じ見本を見ながら確認する流れがよいでしょう。
画像だけで補正や再塗装を決めない
メールに添付した写真と、手元の画面に映った見本の違いだけで、塗り直す色を決めるのは危険です。
画面の設定や写真の補正が原因なら、その画像に合わせて再調色すると、実物がさらに希望から離れる可能性があります。
まずは承認記録と現物の比較を行い、指定内容との違いがあるかを具体的に確かめましょう。
再塗装の要否や範囲についても、何が違ったのかを確認してから相談するのが順序です。
色番号を正しく記録することは、工事前の選びやすさだけでなく、工事後の確認にもつながります。
番号の一致だけで見た目の不安を否定せず、写真の印象だけで色間違いとも決めないでください。
承認資料・材料の記録・実物の比較をそろえて、気になる点を具体的に確認しましょう。
工事後に気になる色の違いがあったら、場所と見た時間を教えていただきたいですね。
番号の問題なのか、光や艶の見え方なのかを、同じ見本で確認していくことが大切です。
選ぶ段階から記録を残しておくと、その確認もしやすくなります。
ND・N系色番号のFAQ
色番号のご相談で混同しやすい内容を、最後に確認しておきましょう。
番号の意味と、施工後の印象を分けてお答えします。
Q1. ND-013とN-30は同じ色ですか?
A. 異なる番号体系なので、同じ色と判断することはできません。
NDは日本ペイントの標準色番号、日塗工のN-30は無彩色の明度区分を含む色票番号です。
似て見えるかどうかは、採用製品と艶を確認した実物見本で比較しましょう。
Q2. N-90は反射率90%の意味ですか?
A. その意味ではありません。
日塗工のN-90の90は明度区分で、日射反射率や遮熱性能を示す数値ではない点に注意してください。
色番号と機能のデータは分けて確認する必要があります。
Q3. 090というメモだけで発注できますか?
A. 元の見本帳やメーカーが不明なら、色を特定する情報として不足しています。
N-90やNDの番号を指すと推測せず、提案書、見本帳の写真、工事記録などから元の表記を確認しましょう。
色が不明なまま発注を進めないことが大切です。
Q4. 同じ番号でも外壁は違って見えますか?
A. 艶、光、面積、壁の凹凸、周りの色によって印象が異なることがあります。
番号だけで完成像を決めず、大判見本を屋外で見て、条件の近い施工例と合わせて比較してください。
写真に色番号が書かれていても、その家と同じ見え方の保証にはなりません。
Q5. 前回と同じ番号なら同じ外観ですか?
A. 塗り替え前の壁は経年変化している可能性があるため、現在の外観と同じになるとは限りません。
新築時の色へ戻したいのか、今の印象へ近づけたいのかを分けて伝えましょう。
前回の記録と今回の承認見本を残しておくと、比較の基準が明確になります。
色番号を完成イメージへつなげる
ND色とN系・日塗工の色票番号は、同じ数字があっても別の読み方をするものです。
番号を正確に伝えたうえで、艶、塗装する場所、壁の質感、屋外の光まで確認すれば、色選びの迷いを具体的な比較へ変えられます。
とくに090や080のようなメモは、元の見本帳へ戻って照合してください。
番号を見つけたことがゴールではなく、あなたの家でどう見せたいかを共有することが大切です。
色票と施工現場をつなぐ、一つひとつの確認。
アップリメイクでは、気になる色番号と現在の外壁の状態を伺い、塗装部位や質感を含めた配色を考えていきます。
実物を見ながら比較したい方は、色や素材を相談できるショールーム案内をご覧ください。
ND色とN系で迷っている方や、昔の色番号の記録が残っている方は、その資料をお持ちください。
外壁の無料診断・色選びと見積もりの相談で、ご希望の番号、艶、残す部材を一緒に確認しましょう。
「写真のような雰囲気にしたい」という段階からでもご相談いただけます。




