こんにちは。アップリメイクの齋藤直樹です。
「落ち着いたネイビーにしたい」「庭の緑に合うモスグリーンが気になる」と、少し個性のある外壁色を考える時間は楽しいですよね。
その一方で、家全体に塗ったら派手にならないか、何年か先に色あせが目立たないか、気になることも出てくるでしょう。
私は、好きな色をあきらめる前に、鮮やかさ・明るさ・塗る面積・艶を別々に比べることをおすすめしています。
色名が同じでも、この四つの組み合わせによって、あなたの家になじむ外観の候補は違ってくるものです。
この記事ではネイビー・ブルー・グリーンの配色案と、色あせを見越した塗料選び、施工前に確認したい点をお話しします。
掲載する施工写真は、配色の位置や質感、劣化と施工の説明に使用し、写真から確認できない色名や品番の実績としては扱っていません。
記事のポイント
- ネイビー・ブルー・グリーンの違いと配色案
- 全面塗装と部分使いを比べる具体的な方法
- 濃色の艶・色あせ・熱の考え方
- 大きな見本と施工仕様で後悔を防ぐ確認事項
好きな青や緑を四つの軸で選ぶ
ネイビー、ブルー、モスグリーンという呼び名は、色選びの入り口として便利です。
ただし、呼び名だけで注文するのではなく、あなたがその色のどこを気に入ったかを言葉にしていきましょう。
ネイビーとブルーは濃さも比べる
ネイビーには黒に近く見える深い紺もあれば、日なたで青みを感じやすいものもあります。
明るいブルーには軽やかさを出しやすい一方、広い壁へ塗ると見本より目を引くと感じる人もいるでしょう。
「青くしたい」という希望を聞いたら、私は最初に、青をはっきり見せたいのか、黒ではない程度に感じさせたいのかを確かめます。
この違いが分かると、深い紺、灰色を含んだ青、淡い青のどこから候補を探すか決めやすいです。
同じくらいの明るさの候補を並べて青みを比較し、その後で明るさを変えた案も見てください。
暗さと鮮やかさを同時に変えると、何にひかれたのかが分かりにくくなります。
服や車で好きなネイビーと、外壁の広い面で心地よく感じるネイビーが同じとは限らない、という点も覚えておきたいですね。
グリーンは黄みと青みが分かれ目
緑系では、黄みを感じるオリーブ寄りの色と、青みを含む色とで、隣に合わせたい素材の印象が変わってきます。
モスグリーンという名前も、すべての塗料で同一の色を指すわけではありません。
庭木になじませたい場合、葉の色そのものを壁に再現するより、葉を背景から引き立てたいのか、一体感を出したいのかを考えましょう。
木目の玄関や茶色い瓦があるなら、黄みのある緑と、灰色を含む緑を並べて比べる方法があります。
白いサッシの家では、サッシの輪郭をはっきりさせた配色と、明るい緑で差を抑える配色の両方を検討できるでしょう。
緑は自然の色だからどこへ使っても目立たない、と判断するのは早すぎます。
とくに鮮やかな候補を広く使う場合は、道路からの見え方を確認してください。
色名より四つの条件を残す
| 比較する軸 | 変わる印象 | 打ち合わせで伝えること |
|---|---|---|
| 明るさ | 軽さ、落ち着き、陰の面での見え方 | 夜に近い暗さでも重く感じないか |
| 鮮やかさ | 青や緑の存在感、周囲からの目立ち方 | 色みをはっきり見せたいか、控えめにしたいか |
| 塗る面積 | 家全体の印象、玄関や窓との関係 | 全面か、バルコニーや一面の部分使いか |
| 艶 | 光沢、質感、凹凸の見え方 | 選ぶ商品で希望する艶が用意できるか |
この四つを比べると、気に入った写真と自宅の見え方が違う理由も考えやすくなります。
写真の色をそのまま指定するより、「青みはこのくらい、艶はもう少し控えめ」と説明できる状態が目標です。
色の名前を当てる作業ではなく、暮らしの景色を選ぶ打ち合わせ。
最終段階では、メーカー名、商品名、色番号、艶を決め、採用した見本と合わせて記録してください。
ネイビー・ブルーの配色案
青系は、合わせる白やグレー、木目によって、すっきりした外観にも温かみのある外観にも近づけられます。
ここで挙げるのは配色を検討するための案であり、特定の色番号をそのまま採用する指定ではありません。
ネイビーと白で輪郭をつくる
ネイビーと白を合わせるなら、どちらを広い面にするかを先に選びましょう。
白い壁を主にしてバルコニーを紺にする案と、紺の壁を主にして玄関まわりを白くする案では、同じ二色でも重心が違います。
白いサッシがある家では、その窓枠も配色の一部です。
外壁に白を追加しすぎると、窓の白と重なって細かな線が増え、落ち着きより分断が気になることもあります。
白い部分を軒天と玄関の面へまとめる、濃色を建物の出っ張りに沿わせるなど、形と関係のある置き方から考えてください。
白を純白にするか、少し灰色や黄みを含む白にするかでも、紺との組み合わせは変わるでしょう。
どちらも同じ屋外の光で見本を並べ、色の差があなたの好みに合うかを確認します。
ブルーとグレーで彩りを抑える
明るい青を使いたいけれど、爽やかになりすぎるのは避けたい、という場合には、相方をグレーにする案があります。
青い壁の中にも灰色を感じる候補を入れると、鮮やかな青とは違う落ち着きが見えてくるかもしれません。
ただ、暗い青と暗いグレーを並べたとき、夕方に二色の差が分かりにくくなる場合もあるでしょう。
塗り分けをはっきり見せたいなら明暗差を、単色に近いまとまりが好みなら近い明るさを意識してみてください。
日本ペイントの青系の提案にも、白やグレーを組み合わせる考え方が紹介されています。
実際の採用では、その配色案にある家の形や屋根を、自宅の条件と取り違えないことが大切です。
出典:日本ペイント「ブルー・パープル系のカラーコーディネート」
木目やベージュで玄関を和らげる
ネイビーを使うと冷たい印象になりそう、という心配には、玄関の木目や明るいベージュを生かす考え方があります。
壁の全部を温かみのある色へ変更しなくても、毎日近づく玄関の一角にその役割を持たせられるわけです。
既存の木目扉をそのまま残すなら、その赤み・黄みと、選んだ青の並びを確認してください。
青い外壁、赤みのある木目、茶色い屋根がそれぞれ目立つ場合は、外壁の鮮やかさを少し抑える案も比較できます。
無理に新しい色を足さず、すでにある玄関の素材感を利用するほうが、自然にまとまる場合もあるでしょう。
窓や玄関を塗れるかどうかは材質や状態で変わるので、「色を合わせるために全部塗ればよい」とは考えないようにします。
青系に挑戦したいときは、いきなり一番濃い紺を全面へ選ばなくても大丈夫です。
同じ色みで面積を変えた案を見比べると、好きな部分を残しながら、自分の家らしい配色を探せますよ。
グリーンと暖色の使いどころ
緑系を選ぶときも、好きな色を壁一面へ置く前に、屋根や玄関、庭との関係を考えます。
黄色やピンクなど別の色が気になる場合も、面積と鮮やかさを比べる方法は共通です。
モスグリーンとアイボリー
落ち着いた緑を主色にする場合、アイボリーを玄関まわりや一部の壁に使う案は比較しやすいでしょう。
白よりも少し温かく見える色を組み合わせると、木目や茶系の部材とのつながりを考えやすくなります。
ただし、黄みのある緑と黄みのあるアイボリーを選ぶと、想像より黄緑寄りの雰囲気になることもあるので、別々に決めないでください。
日なたでは好みに合っていても、曇天でくすんだように感じる場合には、緑の明るさを変えた候補も用意します。
濃い緑を減らすだけでなく、相方を明るくする案で解決できるかもしれません。
「緑はここまで、明るい色はこの面」と、外観写真に色を置いて検討すると会話が具体的になります。
緑と木目は質感まで合わせる
グリーンと木目を合わせるときは、色の相性と同じくらい、表面の見え方も確かめたいところです。
凹凸のある外壁、つるっとした玄関扉、植栽の葉が一度に見えるため、外壁の艶を変えるだけでも印象が違います。
木目が本物の木なのか、印刷された建材なのかによっても、残す方法や塗装できる範囲は別です。
木目を生かしたいのに一色で塗りつぶしてしまうと、色の組み合わせ以前に希望した質感が失われかねません。
既存の素材を確認し、触らない部分を決めたうえで、その周りに使う緑を選びましょう。
植物の葉は季節や成長で見える量が変わるので、庭木が茂った日の写真だけを外観の完成形と考えないことも大切です。
黄色やピンクは広さを確認
黄色やピンクを候補にするときも、「淡ければ大丈夫」と小さな見本だけで決めないほうがよいでしょう。
明るい壁の広さや、隣家の落ち着いた外壁との対比で、色みが想像以上に目に入る場合があります。
やわらかな印象が目的なら、鮮やかな色を薄くした候補と、灰色やベージュを含む候補を並べてください。
青や緑に比べてどちらが自分の家に合うのかという段階では、塗る範囲を同じにして比べるのがおすすめです。
色も範囲も違う画像同士では、気に入った理由を切り分けにくくなります。
ゴールドのような光沢や金属感を期待する色は、一般的な黄色の塗料と同じ仕上がりではありません。
特別な仕上げを検討する場合は、外壁への適用、仕上がり見本、費用と補修方法を別に確認し、色名だけで依頼しないようにしましょう。
候補を減らすときは、嫌いな色を探すより、残る部材に合う色を残します。
青・緑・黄色と色の系統が変わっても、同じ建物写真、同じ塗る範囲、同じ明るさの条件で比較すると、判断しやすくなるでしょう。
全面か部分使いかを決める
色あせの心配や周囲からの目立ち方を考えると、好みの色をどのくらい使うかが重要になります。
全面塗装だけが正解ではなく、家の形に合う面へ色を置くことも、十分に外観を変える方法です。
屋根と壁を同時に見る
この施工写真では、屋根の輪郭に青緑に見える部分があり、壁やバルコニー前面には別の濃淡が配置されています。
正式な色番号を推定するのではなく、壁だけでなく軒先や窓枠も外観の色をつくっている点をご覧ください。
外壁をブルーやグリーンへ変える場合も、屋根の色がそのまま残るなら、その組み合わせが新しい外観の条件です。
屋根まで色を変える案と、壁だけで変える案では、使える色の置き方が違うでしょう。
屋根の写真を撮るために自分で上がる必要はなく、地上から分かる範囲や現地調査で確認します。
壁を濃くする前に、軒先、雨樋、屋根、窓の色を一緒に並べることが、全体のまとまりを考える近道です。
バルコニーや一面を主役にする
普段いちばん目に入るのがバルコニー前面なら、そこへネイビーを使い、残りを明るい色にする案があります。
縦に伸びる壁の形が目立つ家では、左右の一面を青や緑へ変える案も考えられるでしょう。
塗り分けは、窓、外壁の角、素材の変わり目など、もともとある建物の区切りと合わせると説明しやすくなります。
部屋の境目や階数に合わせるためだけに、建物の形と無関係な高さで線を引く必要はありません。
正面の画像で納得できたら、側面へ色を回す範囲も決めてください。
正面からは見えないために打ち合わせから漏れた面があると、工事中の追加判断や費用の行き違いにつながります。
好きな色を目立つ一面に使う、控えめでも明確な個性。
明るい軒天を残す案も比べる
写真は白く仕上げた軒天の様子で、濃い壁を考えるときの、明るい付帯部の参考になります。
外壁と軒天をどちらも濃くした場合と、軒天を明るく残した場合では、軒下を見上げたときの感じ方が違うでしょう。
玄関が奥まっている家では、道路から見た正面だけでなく、玄関前に立ったときの明るさも比べてください。
ただし、塗装で照明の不足そのものを補えるとは限らず、光の届き方や照明の位置とは区別して考えます。
白い部分を増やすかどうかは、壁の濃さやサッシとの関係を見ながら決めるものです。
軒天の通気孔や排水に必要な部分まで、色をそろえる目的でふさいでしまわないよう、施工範囲も確認しておきましょう。
道路から見てかっこいい家と、玄関に入るときに気持ちよい家、その両方を目指したいですね。
濃色の面積を決めるときは、正面の一枚だけではなく、あなたが毎日歩く場所からの見え方も大切にしています。
艶と光で変わる濃色の見え方
濃い青や緑を選ぶと、同じ壁でも光の向きや表面の反射が気になりやすくなることがあります。
色と艶、外壁の凹凸を別々の話にせず、仕上げの組み合わせとして見ていきましょう。
凹凸の陰と塗りムラを区別する
こちらはサイディングの仕上がりを近くで撮影した写真で、凸部と溝で光の受け方が違うことが分かります。
この写真の色をネイビーやグリーンと紹介するものではなく、実際の外壁には平らな色チップにはない陰影がある、という説明です。
濃色の見本を選ぶときも、凹凸のある自宅の壁へ置いた場合の見え方を考えてください。
斜めから見た反射や溝の陰を、すべて施工不良の色ムラと判断することはできません。
反対に、遠くから目立たないから塗り残しがないと決めつけるのも違います。
乾燥後の明るい時間帯に、見る位置を変え、気になる箇所の場所と見え方を施工者と一緒に確かめる方法がよいでしょう。
実際の仕上げに近い塗板や試し塗りを確認できる場合は、色だけでなく模様と艶の確認にも使います。
艶を減らす前に商品を確認する
ネイビーは艶消しにしたい、という希望でも、選ぶ商品で同じ艶の種類が用意されているとは限りません。
艶あり、半艶などの呼び方や選択肢を確認し、採用予定の仕上げに近い見本を見てください。
艶を抑えた色へ途中で変更すると、最初に見た見本の印象とは違って見えることもあるでしょう。
耐久性も「艶消しはすべて短い」「艶ありなら問題ない」と一括りにはできず、商品ごとの仕様で確認する内容です。
現場で希望の艶になるまで自由に材料を混ぜればよい、という扱いではありません。
製品で定められた方法に沿い、色と艶が両立する仕様を選ぶことが必要です。
目指すのは光沢の少なさそのものではなく、家の素材に合った表面の見え方ですね。
晴天と曇天で青みを確かめる
濃い紺は日なたで青みを感じても、軒下では黒に近く見えることがあります。
緑でも黄みや青みの感じ方が光で変わるため、選んだ色が一日中まったく同じに見えると期待しないほうがよいでしょう。
見本は外壁と同じ向きに立てて、日なたと日陰の両方で確認します。
光を受ける角度が違う床へ置いたまま選ぶより、実際に塗る面の条件へ近づけられる方法です。
玄関の照明が当たる壁なら、夜の照明の下でも色を見ておくとよいかもしれません。
写真へ記録して家族と共有する際には、画面の明るさや色設定による差もあるので、最終判断の基準は実物の見本に置いてください。
色あせの原因と対策を分ける
濃い色を長く楽しむには、色あせを完全になくすという約束より、どんな変化が起こり得るかと、そのために何を選ぶかを確認したいところです。
変色、艶の低下、粉の発生、汚れは、同じように見えても対処が異なります。
青や緑なら色あせしないのか
ネイビーは色あせしやすい、青は色あせしにくいという言い方を見かけても、色名だけで外壁の経過を予測することはできません。
顔料や樹脂を含む塗料の構成、使用する色、日当たり、熱や水の影響、施工の状態などが重なるからです。
日本ペイントは、塗膜の劣化に関わる主な要因として紫外線・熱・水を挙げ、退色や変色、チョーキングなどを説明しています。
色が変わりにくいことと、変化が目に入りにくいことも別に考えましょう。
元が濃い壁では白っぽい変化との対比が気になり、淡い壁では違う汚れが目に付く場合があります。
「この色なら何年たっても同じ」という説明ではなく、提案商品と希望色の条件で、どのような性能を期待するのか確認してください。
白っぽさは粉の有無も見る
写真のように、外壁に触れた手へ粉が付く状態は、塗膜のチョーキングを確認する手掛かりです。
色が薄く見えるときに、すぐ「塗料の色だけが抜けた」と考えず、表面の状態も見る理由がここにあります。
この写真は一般的な劣化の説明であり、ネイビー塗装の失敗事例や特定商品の経過を示すものではありません。
自分で確認する場合は、地面から無理なく届く箇所にとどめ、はしごや屋根へ上がらないようにしてください。
粉を発見しただけで、今すぐ雨漏りする、外壁がすべて交換になる、と決まるわけでもないのです。
ひび割れ、剥がれ、目地の隙間、雨水が入りそうな箇所などと合わせて、必要な工事を判断します。
見た目の変化を入り口に、塗膜と下地を別々に確かめる点検。
耐候性と色の条件を確認する
色あせが心配なら、雨や日射など屋外の条件に対する耐候性を、塗料を比べる項目に入れます。
ただ、塗料のグレード名や広告の年数だけで、希望する青や緑の色持ちを保証することはできません。
選べる色の範囲、艶の条件、適用下地と指定下塗り、メーカーの資料がどの条件を示すかを確かめてください。
試験結果の期間を、そのまま自宅の実際の年数へ置き換えないことも重要です。
色を決めた後で、選んだ商品では調色できないと分かると、予算や仕上げを選び直す必要が出るでしょう。
色と塗料は別々に最終決定するのではなく、候補が絞れた段階で組み合わせを確認しておきます。
保証を比べるときも、色の変化が対象か、塗膜の剥がれなどが対象か、書面の範囲を分けて読むとよいですね。
色あせ対策は「濃色を避ける」だけではありません。
希望する色に対応する塗料と施工仕様を選び、汚れや塗膜の変化を定期的に確認することが基本です。
一方、どの塗料でも経年変化を完全に止められる、という説明は採用しないでください。
好きなネイビーを選ぶことと、将来の変化を理解することは両立します。
私は「色あせしません」と言い切るより、使う商品、施工内容、点検する場所まで説明できる提案を大切にしたいですね。
色替えの施工で確認したい点
好みの青や緑を選べても、その下にある古い塗膜や壁の状態を無視してよいわけではありません。
色を変える工事だからこそ、仕上げを支える工程も見積書で確かめておきましょう。
下塗りは色隠しだけではない
写真はサイディングに下塗り材を施工する工程で、上塗りの前に下地へ対応する段階があることを示しています。
この工程を写真と同じ回数だけ行えば、どんなネイビーやグリーンも同じように仕上がる、という意味ではありません。
古い塗膜の種類や吸い込み、表面処理の違いによって、適した下塗り材や工程が変わります。
下塗りを、以前の色が見えなくなるまで白くするだけの作業と考えないでください。
汚れや付着が不十分な塗膜を残したまま色を重ねても、仕上げの色選びだけでは密着の問題を解決できないのです。
塗装できる状態へ整える処置と、メーカーの仕様に沿った材料の組み合わせを確認します。
上塗りの濃さで下地処理を省略できるわけではない、というのが押さえたい点です。
塗る回数と塗布量を混同しない
濃い色へ替えるとき、回数を増やせば無条件によくなる、とも、隠れたら一回でよい、とも言えません。
塗布量、乾燥時間、希釈など、製品で定められた施工条件を守ることが前提です。
下地の色が透ける問題がある場合には、指定された方法で仕上がりを確認し、必要な対応を検討します。
現場で色だけを見ながら材料を薄めたり、乾燥前に急いで重ねたりする方法は、期待した塗膜をつくる考え方ではないでしょう。
あなたが確認する見積書では、上塗り名だけでなく、下塗り、補修、付帯部、養生といった範囲を分けて見てください。
鮮やかな色や特殊な色は、材料の手配や塗り分けで費用が変わる場合もあるため、採用する仕様の総額で比較します。
部分補修の見え方も想定する
将来、一部だけを補修する場合、同じ色番号の新しい塗料でも、時間が経過した周囲の壁とは違って見えることがあります。
濃い外壁では、艶や塗り肌の差も気になる可能性があるでしょう。
その際に、傷の部分だけを塗るのか、角までの一面で合わせるのかは、傷みの範囲と見た目の希望を含めて考えます。
あらかじめ外壁の面ごとの色や商品名、施工年月が分かる資料を残すと、後の相談が具体的になるはずです。
余った塗料があるからいつでも同じ仕上がりで補修できる、とまでは期待しないでください。
材料の保管状態や使用期限、下地の状態も関係するため、施工記録を残すことのほうが先に役立ちます。
屋外で比べて決定する手順
仕上がりと施工の候補が見えたら、家族と施工者が同じ完成像を共有できる形へ進めます。
判断のたびに色を増やすより、気になった理由を確認して、一案ずつ比較する方法がおすすめです。
大きな見本と全体画像を使い分ける
全体画像やカラーシミュレーションは、青や緑を塗る場所と面積を比べるために使います。
色そのもの、艶、凹凸の見え方は、採用する塗料の塗板で確認する役割です。
一つの画像だけで両方を決めようとすると、画面ではよかったのに実物が違う、という行き違いが起きかねません。
壁の写真に試しの色を置くときは、窓、玄関、植栽、隣家など、変えない部分も写ったものを使ってください。
スマートフォンで壁だけを切り抜いた画像では、周囲からの見え方が分からないでしょう。
大きな見本を屋外へ持ち出し、建物に近づけて見る確認も組み合わせます。
アップリメイクのショールーム案内では、ご相談に利用できる店舗を確認できます。
周囲との調和と熱の心配を伝える
青や緑の目立ち方を考えるなら、向かい側や少し離れた道から自宅を見て、近隣の外壁や屋根との並びも確かめましょう。
目立たせたくない場合は、好きな色をやめる前に、鮮やかさを抑える案と、塗る面積を減らす案を比べます。
日射を受けた表面温度が気になるときは、色だけでなく塗料の反射特性を検討する必要があります。
ただし、外壁表面の温度と室温は同じではなく、断熱や通気、窓の日射などによって体感は変わるためです。
遮熱仕様を選べば、どの濃色でも室内が必ず涼しくなる、という期待の置き方は避けてください。
西側の部屋が暑いなど、困っている場所と時間を伝えると、色の好みとは別に、検討すべき条件を共有しやすくなります。
最終案には変更しない部材も記載
色決めの資料には、外壁の主色と副色、各面の境界、艶、付帯部の色を記載します。
窓枠や玄関など、塗らずに残すものも書いておくと、完成像が一段具体的になるでしょう。
色や艶を変更できる期限と、材料手配後に変更した場合の扱いも確認してください。
好きな色を安心して任せるための、見本と施工範囲の共有。
決定前には、晴天と曇天の見本、正面と側面の配色、屋根と付帯部、塗料と艶、施工範囲を一緒に確認します。
迷いが残るときは、色名を増やすより、暗さ・鮮やかさ・面積・艶のどこが気になるかを言葉にしてみましょう。
「家族には派手と言われるけれど、自分はこの青が好き」という場合も、すぐにあきらめなくてよいと思います。
面積や相方の色を変えた案を並べて、何が気になっているのか一緒に探していきましょう。
青・緑系の外壁塗装のFAQ
ネイビーやグリーンを検討するときに、判断を急ぎやすい点を質問形式で確認します。
Q1. ネイビーは必ず色あせしますか?
A. 時間の経過による変化は考える必要がありますが、ネイビーという色名だけで程度や時期は決まりません。
塗料の構成、希望色、日当たり、施工条件などを含めて確認します。
変化をなくす約束より、耐候性と施工仕様、点検方法が具体的な提案を選びましょう。
Q2. モスグリーンには何色が合いますか?
A. アイボリー、グレー、木目やブラウンなどを候補として比べられます。
ただ、緑の黄み・青みと明るさ、残る屋根やサッシで相性が変わるため、決まった一色が必ず合うわけではありません。
屋外で見本を並べ、主色と相方を同時に確認してください。
Q3. 青い外壁にすると暑くなりますか?
A. 青という色名だけでは、外壁表面や室内の温度は判断できません。
塗料の反射特性と色、日射の条件に加えて、室温には断熱や窓など建物の条件も関係します。
暑さ対策が目的なら、困っている部屋と時間も含めて工事内容を検討する必要があります。
Q4. 濃色は艶消しのほうがよいですか?
A. 仕上がりの好みと商品仕様によるため、艶消しを一律にはおすすめしません。
濃色でも艶を生かしたい外観はあり、希望する商品で選べる艶が限られる場合もあります。
採用予定の艶の見本を使い、凹凸や光の反射まで確認するとよいでしょう。
Q5. 全面の色替えが不安なときは?
A. バルコニーや一面だけに使う案から比べる方法がおすすめです。
同じ青や緑でも、面積や相方の明るさで外観の印象は変わります。
正面だけでなく側面の境界も確認し、部分使いで好みの雰囲気を出せるか検討してください。
好きな色を長く楽しむために
ネイビー・ブルー・グリーンの外壁は、明るさ、鮮やかさ、面積、艶を別々に比べると、あなたの家に合う一案を探しやすくなります。
白やグレーとの明暗、木目との組み合わせ、屋根や軒天まで含めた配色を、大きな見本と全体画像で確認しましょう。
色あせの対策では、色名だけの優劣ではなく、選ぶ塗料の仕様と下地に合った施工が欠かせません。
完成した日の好みと、その先の手入れを両方考える色選び。
アップリメイクでは、外壁の傷みと、使ってみたい青や緑のイメージを伺い、塗り分けや必要な補修を検討します。
ネイビー・ブルー・グリーンの配色と外壁の状態を無料相談するから、好みの写真や心配な点をお知らせください。
全面にするか部分使いにするか決まっていない段階でも、ご自宅の形と暮らし方から一緒に考えていきましょう。




