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塗料・色選び

和風・木目・レンガ調住宅の外壁塗装|似合う色と配色例を解説

こんにちは。アップリメイクの齋藤直樹です。

瓦屋根の落ち着きも、玄関の木目も気に入っているけれど、外壁の色だけが少し古く感じることはありませんか。

そんなときは、家全体を流行の色へ変えるより、今ある意匠の何を残すかを先に決めると、塗り替えの方向が見えてきます。

レンガ調の外壁なら、残したいのはブロックの凹凸なのか、一枚ごとに異なる色合いなのかでも選ぶ仕上げは別です。

ここを曖昧にしたまま単色で塗ると、工事はきれいに終わっても「好きだった雰囲気がなくなった」と感じるかもしれません。

この記事では、和風・和モダン・木目調・レンガ調の住宅について、似合う色の考え方と、模様を残す仕上げの違いをお話しします。

あなたの家らしさを、次の塗り替えへつなぐための配色計画。

色名だけでなく、素材の確認、塗る範囲、実物見本の見方まで、一緒に考えていきましょう。

記事のポイント

  • 屋根や木部を生かす和風・和モダンの配色
  • 天然木と木目調サイディングの見分け方
  • クリヤー・多彩仕上げ・単色塗りの違い
  • 模様や目地を含めた仕上がりの確認方法

塗り替え前に残す意匠を決める

外壁の色を選ぶ最初の作業は、色見本帳を開くことではなく、今の住まいの気に入っている部分を見つけることです。

玄関だけ、正面だけと狭く見ず、屋根から足元まで写した写真で、変えるものと残すものを分けてみてください。

色・凹凸・素材を別々に考える

「木目を残したい」という一言にも、茶色の濃淡を残す、筋状の凹凸を残す、天然木そのものを見せるという異なる希望があります。

レンガ調でも事情は同じで、表面の形を残すことと、焼きむらのような多色の表情を残すことは同じではありません。

形の模様と色の模様を分けて考えると、業者との打ち合わせがぐっと具体的になりますよ。

単色の着色塗装で凹凸が見えていても、もともとの色分けまで維持できたとはいえないわけです。

反対に、色を統一することで窓や植栽を目立たせたい方なら、元の多色模様を残さない選択にも十分な意味があるでしょう。

塗りつぶしを一律に失敗扱いするのではなく、あなたが望む外観と仕上げ方法が合っているかを確かめましょう。

塗らない部分から配色を組む

屋根瓦、窓サッシ、玄関ドア、手すり、門柱などは、外壁工事と同時には色を変えないことも多い部分です。

そこを無視して壁の二色だけを選ぶと、完成後にサッシのブロンズや門扉の赤茶が浮いて見える場合があります。

外壁に使う候補を、残す部材のそばへ置いて比較してください。

黒いサッシを引き立てたいのか、壁になじませたいのかで、明るさの選び方も変わるはずです。

道路側から屋根がよく見える家と、軒の深さで屋根面がほぼ隠れる家も、同じ扱いにはできません。

見える面積の大きいものを起点にすると、細かな部材の色に振り回されにくくなります。

残したいもの 配色で見るところ 避けたい決め方
瓦屋根の落ち着き 瓦の明るさと壁の明暗差 屋根を切り取った写真だけで決定
玄関や格子の木の意匠 赤み・黄み・濃淡と周囲の壁 木部を無視して外壁だけ灰色へ変更
レンガ調の多色模様 色のばらつきと目地の対比 単色でも元の色柄が残ると思い込む
和風の柱や水平線 見せる線と壁になじませる線 細い部材をすべて別の色で強調

配色の出発点は、残す素材と変える面を決めることです。

「明るい和モダン」「木目を主役」「レンガの表情を維持」など、完成後に大切にしたい一項目を決めておきましょう。

和風住宅は屋根と木部を主役に

和風の家だから必ず茶色、和モダンだから必ず黒、という決まりはありません。

私なら、まず瓦と軒、柱の並びを見て、その住まいに元からある落ち着きをどこまで見せるかを考えます。

瓦屋根と外壁の明暗を合わせる

灰色や黒系の瓦を残す住宅では、外壁を少し明るいグレージュや砂色へ寄せ、屋根の輪郭を見せる配色が一案です。

白に近い壁で軽やかに見せる案と、灰色を含む壁で落ち着かせる案を比べると、好みを言葉にしやすくなります。

下の施工写真では、白とダークグレーの外壁に対して、瓦屋根や門まわりの意匠がどう見えるかに注目してください。

この住宅の配色をそのまま別の家へ当てはめるのではなく、屋根・壁・木調部分の面積関係を見るための参考例です。

白とダークグレーのツートンカラーに外壁塗装した戸建て住宅

白とダークグレーのツートンカラーに仕上げた住宅

瓦の形が細かく見える屋根なら、壁まで細かな色分けを増やさず、大きな面で落ち着かせる方法もあります。

屋根と壁の明暗差を小さくして一体感を出す場合は、窓や玄関が埋もれて見えないかも見ておきたいところです。

ただし、暗い部分が多い家を必ず避ける必要はなく、深い色の佇まいが好きな方もいるでしょう。

「暗いから失敗」と決めつけず、玄関の入りやすさや庭の見え方まで含めて、ご家族の好みをすり合わせてください。

外壁の色だけを採点するのではなく、屋根の存在感との釣り合いで見ていくと選びやすくなります。

木の意匠を主役にする

格子や玄関まわりの木の意匠を見せたい住宅には、壁の色味を控えめにして、木調部分へ視線を集める組み合わせを提案します。

黄色を含む明るい木調なら、少し黄みのある白や淡いベージュを並べてみると、近い色味でまとめた雰囲気を確認できるでしょう。

赤茶の木調に冷たい青みの灰色を合わせる案もありますが、色の差が気になる方は、灰色へわずかに暖かみを加えた候補も比べましょう。

次の写真は、白い外壁と木の意匠を感じさせる門扉の関係が分かる例です。

写真だけから門扉の材質を天然木と決めつけず、色と模様の組み合わせに注目してください。

白い塗料による玄関まわりの外壁塗装が完了した状態

白く明るい印象に仕上げた玄関まわりの外壁

白を背景にすると木調部分が目立ちますが、同じ白でも青みや黄みで周囲の印象は変わります。

既存の木部を塗り替える場合は、現在の色だけを基準にせず、木部の仕上げも決めてから壁の候補を絞る順番がおすすめです。

傷みを補修した部分と既存部分で色がそろうか、木目を見せる塗装が可能かも、この段階で確認しておきましょう。

好きな木の表情を残すことと、傷んだ箇所をそのままにすることは違います。

軒の影まで含めて比較する

深い軒の下は、日が当たる壁面と同じ明るさでは見えません。

軒下で見本が沈んで見えるなら、道路側で明るく見える候補とのどちらを優先したいかを考えてみてください。

壁だけでなく、軒天を明るめにする案や、柱の輪郭を残す案を並べると、色の濃さだけではない調整方法が見つかります。

軒の下から庭を眺めたときの雰囲気も、あなたの暮らしに近い確認場所です。

和風の住宅では、「新しく見せること」だけが正解ではありません。

瓦や格子のよさを残して壁を整える方が、その家らしく仕上がることもありますよ。

ご家族が好きな場所を一つ教えていただけると、私も配色の話を始めやすくなります。

和モダンは線と面を引き算する

和モダンを目指すときは、古い意匠を全部隠すより、見せる線と目立たせない線を選ぶ考え方が役立ちます。

これから紹介するのは、施工色の指定ではなく、比較用として考える配色案です。

落ち着いたベース色の配色案

温かみのある和モダンなら、ベースに明るいグレージュを置き、玄関や格子へ濃いブラウンを残す案はいかがでしょうか。

木の色へ近づけすぎないことで、壁と木調部分をそれぞれ見せる配色です。

すっきりした雰囲気がお好みなら、白に近い灰色の壁と濃い灰色の部分壁を組み、窓の並びを邪魔しない位置で色を切り替える方法もあります。

一方、緑の庭を背景にしたい場合は、彩度を抑えた薄い緑や土色を候補に加えてみましょう。

いずれも、誰の家にも似合う推奨色番号ではなく、既存素材と並べて比較するための方向性と考えてください。

同じ配色名でも、隣家との距離や門まわりの見え方によって、採用する面積を調整する必要があります。

目指す雰囲気 壁の配色案 残す部分との合わせ方
温かい和モダン 淡いグレージュ+控えめなブラウン 木調の赤み・黄みを見ながら比較
端正な和モダン 白に近い灰色+濃い灰色 瓦・サッシと見せる線を統一
庭になじむ落ち着き 砂色+灰みを含む緑 植栽のある方向から全体を見る
伝統的な雰囲気を維持 淡い土色+木部の既存色 柱や軒の形を色で隠しすぎない

色分けは建物の境界に沿わせる

柱、壁の入隅、出窓、玄関の奥まった面など、建物の形に合う境界を探すと、塗り分けの理由が伝わる外観になります。

一階と二階の途中に区切りがない家で、色だけを水平に変えると、その線をどこまで回すのかが問題になりがちです。

正面ではよく見えても、側面に回った途端に線が窓を横切ってしまう案は、再検討した方がよいでしょう。

窓の上下に細い色帯を何本も設けるより、玄関面だけに別色を置く方が落ち着くこともありますよ。

飾りを増やすのではなく、残す形を引き立てるための塗り分け。

正面・左右・背面を一枚ずつ確認し、どの角で色が切り替わるかを書き込んでおきましょう。

雨樋や配管まで全部アクセント色にすると、見せたい格子や柱と視線を取り合う場合があります。

機能上必要な部材を目立たせるか、壁へなじませるかを、配色図に含めて決めると安心です。

木目調と天然木は仕上げを分ける

外観が木のように見えても、天然木と木目調サイディングでは、確認する下地も仕上げの考え方も異なります。

「木目用の塗料でお願いします」と一括りにせず、どこに何の素材が使われているかを確かめましょう。

木目調は色柄と凹凸を見分ける

木目調サイディングには、木の筋に似た立体的な模様と、表面の色の濃淡によって木らしさを表現しているものがあります。

実際にどちらの要素があるかを近くで観察すると、着色塗装で何が変わるかを想像しやすくなるでしょう。

下の施工写真は、木目調サイディングへ中塗りをしている様子です。

着色した部分でも筋状の形が見えますが、これは元の多色の色柄まで残しているという意味ではありません。

木目調サイディング外壁に中塗り塗料を塗布している様子

木目調サイディング外壁への中塗り塗装

元の木目色を残したいなら、単色塗りに進む前に、透明な保護塗装が可能な状態かを調べます。

現状の傷みや表面処理によって採用できる仕様は変わるため、木目の柄だけでクリヤー塗装を約束することはできません。

塗りつぶす場合も、木の形に似せているからという理由で必ず茶色にする必要はないでしょう。

灰色や深い色へ変えて凹凸の陰影を見せる案もありますが、木らしい暖かさを残したい希望と合っているかを確認してください。

見本では、模様を残す案と色を変える案を横に並べると、言葉だけの説明より判断しやすくなります。

天然木は現在の塗膜も確認する

天然木の柱や板壁は、木そのものの表情に加えて、今どのような塗装がされているかを見ることが出発点です。

木目を透かして見せたいのか、着色して色をそろえたいのかを、既存の塗膜や補修範囲と一緒に考えます。

すでに不透明な塗膜で覆われている木部に、透明な材料を上から塗っただけで元の木目が復活するわけではありません。

削ってよい範囲や既存塗膜の除去方法も確認し、木の状態を損なわない計画を立てましょう。

色むらや補修跡をどの程度受け入れるかも、天然木の表情を生かすときには大切な相談項目です。

「均一な茶色にしたい」と「木目のばらつきを見せたい」は異なる仕上げの希望なので、優先順位を共有しておきたいですね。

雨がかりの違いを見落とさない

深い軒の内側にある木部と、雨を受けやすい柱の根元を、同じ状態と考えないようにしてください。

塗装の見た目だけで傷みを判断せず、腐食や割れなどの有無を調べ、補修が必要な部分を先に決めます。

特に、補修部を隠すために濃い色を選ぶ話へ急がないことが大切です。

材料の状態を直すことと、色で雰囲気を整えることを順に進めれば、仕上がりの説明にも納得しやすくなるでしょう。

木目を残すご相談では、私は「どの木目を残したいですか」と具体的にお聞きしたいですね。

木の筋の形が好きなのか、茶色の濃淡が好きなのかで、選ぶ方法が変わるからです。

今の外壁の写真に、好きな部分を印しておくと伝わりやすくなります。

レンガ調は模様の残し方を選ぶ

レンガ調住宅の塗り替えは、色を変える工事であると同時に、模様の見せ方を選び直す機会でもあります。

本物のレンガやタイルと、それに似せたサイディングは、見た目が近くても区別しておきましょう。

本物のレンガとレンガ調は別物

玄関の一部だけがタイルで、それ以外はレンガ調サイディングという住宅も考えられます。

写真の印象だけで全体を同じ素材と扱わず、図面や材料の記録、現地での確認を合わせて判断することが必要です。

素材が違えば、同じ色へ寄せたい場合でも、使える材料や下地処理の選択は変わります。

タイルやレンガの表情を残す計画では、塗装の要否だけでなく、目地や欠損、浮きなどの状態も確認しておきましょう。

無理に全体を塗って一色にそろえるより、その素材を残して周囲の壁を合わせる案が合う場合もあるはずです。

見積書でも「外壁」と一行にまとめず、素材ごとに塗る面と塗らない面が読み取れるようにしておくと誤解を減らせます。

単色塗りで残るのは形の表情

次の写真では、レンガ調サイディングに白い塗料を塗布しています。

ブロックの輪郭や表面の凹凸は見えますが、一枚ごとの色の違いを表現する仕上げとは別です。

レンガ調サイディング外壁に白い塗料をローラーで塗布している様子

レンガ調サイディング外壁への白色塗装

明るくすっきりした外観へ変えたいなら、このように色をまとめる方向は比較する価値があります。

玄関ドアや植栽、屋根に目を向けさせやすくなる一方、以前の焼き物のような色柄を大切にしていた方には物足りないかもしれません。

工事後に気づいても、単色塗膜の上から透明塗料を塗るだけでは、隠れた色柄は戻りません。

単色塗りを選ぶ前に、色柄を消すことへの同意を取っておくという確認が欠かせないのです。

写真や試し塗りを見ながら、ご家族の間でも仕上がりのイメージを共有してください。

凹凸が残るから大丈夫という説明だけでは、あなたが残したい模様に答えていない可能性があります。

クリヤーは現状を透かして守る

クリヤー塗装は、透明な塗膜を使って現在の色柄を見せる考え方です。

今の表情を残せることが利点ですが、もともと見えている色あせや補修跡まで、着色塗装のように覆い隠す方法ではありません。

洗浄後の状態、補修の必要性、既存表面の仕様を見て、透明な仕上げに適しているかを判断します。

例えば日本ペイントのピュアライド水性UVプロテクトクリヤーは、高意匠サイディング向けの製品ですが、光触媒処理をしたサイディングへの使用を避ける条件が示されています。

同製品はシーリング面への塗装にも注意が必要で、透明ならどこへでも同じように塗れるという製品ではありません。

これは当該製品の条件を説明した例であり、すべてのクリヤーを同じ適用範囲とする意味ではない点を押さえましょう。

出典:日本ペイント「ピュアライド水性UVプロテクトクリヤー」の適用下地・施工上の注意

ここまで掲載した写真を、この製品で施工した事例として紹介しているわけではありません。

製品選びと施工写真の見方を混同せず、ご自宅の素材と傷み方に合う仕様を選ぶための比較として読んでください。

クリヤーを使えば傷みがなかった頃の色柄へ戻る、という説明には注意が必要です。

透明な仕上げでどこまで残るか、どこに補修跡が見えるかを、工事前に具体的に確認しておきましょう。

多彩仕上げで新しい表情をつくる

既存の色柄をそのまま残すのが難しくても、凹凸を利用して複数の色を見せる仕上げを比較できる場合があります。

エスケー化研のエスケープレミアムTASAI工法は、サイディングの形状を生かして多彩な意匠をつくる工法の例です。

元の柄を透明に透かすクリヤーとは異なり、新しく色の表情をつくる選択肢として考えると分かりやすいでしょう。

メーカーの完成見本と自宅のサイディングでは凹凸が違う可能性があるため、同じように見えると早合点しないでください。

出典:エスケー化研「エスケープレミアムTASAI工法」の仕上げと特徴

凸部と凹部の色差を大きくする案、色差を控えて石や土のような落ち着きへ寄せる案では、同じ形の壁でも印象は異なります。

色の数だけを増やすのではなく、道路から離れて見たときに柄が細かく見えすぎないかも比較しましょう。

その工法で施工できる形状か、補修した部分でも模様がつながるかを確認してから、具体的な見積もりへ進みます。

「多彩」という名称だけで元の工場塗装と全く同じ柄へ戻せると判断しないことも大事です。

仕上げの方向 色柄の扱い 向いている希望 確認したい条件
クリヤー 現在の色柄を透かして見せる 今の模様をできるだけ維持 表面処理・劣化・補修跡・目地の仕様
凹凸を生かす多彩仕上げ 新たな色の組み合わせで表情をつくる 単色ではない意匠へ更新 適用する形状・工法・実物の仕上げ
単色の着色塗装 元の色分けを覆って色を統一 すっきりした外観へ変更 消える色柄と残る凹凸への理解
部分ごとの仕上げ分け 残す面と変える面を分ける 玄関など一部の意匠を保存 境界・工程・材料適合・見積範囲

模様を残す方法が選べるなら、単色塗りと比べた実物を見てから決めていただきたいですね。

ただ、透明仕上げが使えない状態なのに、見た目だけを優先して採用するのはおすすめしません。

残せる部分と難しい部分を、写真で具体的にお伝えすることが大切です。

目地と補修跡まで配色に含める

外壁の大きな面が決まったら、仕上がりを細部で確かめる段階です。

意匠のある外壁ほど、目地の色や補修位置が全体の見え方に関わります。

目地の色は線の太さと一緒に見る

下の写真は、清水区上清水町のM様邸でシーリングを打ち替えた後の状態です。

外壁の色だけでなく、縦の目地が周囲へどのくらいなじんで見えるかを確認できます。

外壁色に合わせた高耐久シーリングの打替え完了後

打替え完了後の外壁シーリング(清水区上清水町 M様邸)

壁を単色で塗る計画と、柄を残して目地の色が見える計画では、目地色の選び方を同じにする必要はありません。

目地を壁になじませるのか、模様の一部として少し見せるのかで、仕上がりの印象が変わるでしょう。

サイディングの模様にある細い溝と、板同士をつなぐシーリング目地も、役割が異なる部分です。

模様の溝まで全部同じ太い線として扱う図では、実物との違いが大きくなるため、近くの写真も用意してください。

シーリングの上へ塗るかどうか、塗装より前か後かといった工程は、材料と仕様の組み合わせで判断します。

見た目の好みだけで工程を変えず、仕上げの色と材料の適合を一緒に詰めていきましょう。

補修後の模様を事前に共有する

ひび割れの補修や部分的な張り替えが必要な場合は、壁全面をどの方法で仕上げるかにも影響します。

色を合わせても凹凸の形まで完全にはそろわない可能性があるので、「色が同じだから分からなくなる」と約束する話は避けたいところです。

クリヤーで残す面に補修跡があるなら、どこまで見えるかを見本や写真で説明してもらいましょう。

多彩仕上げなら補修部へどのように模様をつなぐか、単色なら形の段差がどう見えるかという別の確認になります。

部分補修をした場所が目立ちにくい配色を探すことはできますが、補修の必要な傷みを色で覆うだけでは不十分です。

修理の方法を決め、その後に仕上げの印象を確かめる順番を守ってください。

変更する面を小さくする選択

全面の模様を変える決心がつかないときは、玄関面やバルコニー面など、もともと形が区切られた場所を中心に配色を変える案もあります。

ただし、塗らない面に補修が必要なら、デザイン上残すからといって点検まで省くことはできません。

工事範囲と意匠上の範囲をそれぞれ示し、残す面をどのように保護するかまで見積もりへ含めましょう。

無理に全面を違う色にしなくても、入り口の表情が整うだけで満足できる場合もあるはずです。

実物見本で失敗を防ぐ打ち合わせ

候補を絞れたら、写真や画面の印象を施工の約束へ落とし込んでいきます。

色番号だけで決めず、質感、艶、範囲、変更の締め切りを一つずつ確かめてください。

凹凸のある見本を並べる

木目調やレンガ調では、平らな色板を見るだけでなく、近い凹凸のある見本で陰影を見たいところです。

可能であれば、自宅の形に近いサンプルへ提案する仕上げをつくれるかを相談しましょう。

屋外で見る場所も、日の当たる壁際、軒下、玄関から少し離れた位置など、暮らしの中で目にする方向を選びます。

シミュレーションは色分けの範囲や全体の印象を比べるために使い、艶や細かい模様まで同一に再現した完成保証として扱わないでください。

画面上で木目が残っていても、実際の単色塗りでその色柄が残ることを意味するわけではありません。

塗装方法と画像の表現が合っているかを説明してもらうと、ここでの食い違いを減らせます。

見積書と配色図の役割を分ける

見積書には、対象の素材、補修、使用材料、工程、施工範囲などの工事内容を記載します。

配色図には、正面と側面の塗り分け、目地や付帯部の色、模様を残す面と変える面を示す形が分かりやすいでしょう。

単に「外壁二色」だけでは、玄関の奥まった壁や、樋の裏側をどちらにするかが分かりません。

同じ面を塗る場合でも、クリヤーと多彩仕上げと単色塗りでは、採用条件や工程が違うため、総額だけの比較では内容を見落とすおそれがあります。

比較するときは、同じ補修範囲を前提に、仕上げ方法を変えた差がどこへ出ているかを確認しましょう。

ご家族が承認した見本を記録し、変更する場合は材料の発注や着工にどのような影響があるかも、事前に聞いておいてください。

打ち合わせの着地点は、「色が決まった」だけではありません。

残す模様・塗る素材・仕上げ方法・艶・施工範囲が同じ資料で確認できる状態まで進めておくと、完成像を共有しやすくなります。

私は、仕上げの見本を見る時間も工事計画の一部だと思っています。

大きな色の変更がなくても、目地や木調部分の扱いで「この家らしい」と感じられる外観に近づけることはできますよ。

好きな施工写真と、残したい自宅の部分を一緒に見せてください。

和風・木目・レンガ調外壁のFAQ

模様のある住宅のご相談で、工事方法を決める前に確認したい疑問をまとめました。

色の好き嫌いだけでなく、何が残る仕上げなのかという点からお答えします。

Q1. 和風住宅にグレーは合いますか?

A. 候補になりますが、瓦や木部と並べて明るさと色みを確かめることが前提です。

灰色一色に決めつけず、温かみのある灰色と青みを感じる灰色を比べてみてください。

深い軒の下では見え方が異なるため、道路側だけでなく玄関まわりでも判断しましょう。

Q2. 木目調は塗装すると消えますか?

A. 色の木目と形の木目で答えが異なります。

着色しても凹凸の筋が見える場合はありますが、元の濃淡や印刷された色柄は同じようには残りません。

現在の色柄を残す希望なら、塗りつぶす前にクリヤーの適用を調べましょう。

Q3. レンガ調にクリヤーは使えますか?

A. 素材、表面処理、劣化状態と製品の適用条件が合えば検討できます。

ただし、透明な塗料で傷みや補修跡まで消せるわけではありません。

実際のレンガやタイルとレンガ調サイディングを区別し、目地を含めて仕様を決めてください。

Q4. 多彩仕上げで元の柄に戻せますか?

A. 元の工場塗装と全く同じ柄を再現する方法とは限りません。

壁の凹凸を生かして新しい色の表情をつくる仕上げとして、実物見本で比較するのがおすすめです。

既存の模様を透明に透かすクリヤーとの違いを確認しておきましょう。

Q5. 木部と外壁は同じ塗料でよいですか?

A. 同じ色へ近づけたい場合も、材料を一律に決めないことが大切です。

天然木、木目調サイディング、金属の部材では、下地や既存塗膜に合う仕様をそれぞれ確認します。

仕上がりの色合わせと材料の選定は、分けて考えてください。

家らしさを残す塗り替えを考える

和風・和モダンの配色は、屋根、軒、柱、木の意匠をどう見せるかから始めると、流行色だけに頼らない選択ができます。

木目調やレンガ調では、色柄を残したいのか、凹凸を生かして色を変えたいのかを最初に決めることが近道です。

クリヤー、多彩仕上げ、単色塗りにはそれぞれ役割があり、どれか一つが常に上位の方法というわけではありません。

塗装可能な下地かを確認したうえで、あなたが大切にしたい外観へ合う方法を比較しましょう。

見慣れた家のよさを、次の暮らしへ引き継ぐ塗り替え。

アップリメイクでは、外壁の状態とご希望を伺いながら、残す意匠と変える部分を具体的に考えていきます。

素材や色の違いを見ながら相談したい方は、アップリメイクのショールーム案内もご覧ください。

「木目を残せるか知りたい」「レンガ調を単色にするか迷う」という段階から、ご相談いただけます。

外壁の意匠と傷みを確認する無料診断・見積もり相談へ、ご自宅の写真と残したい部分をお知らせください。

塗装方法と配色の両方を確認し、工事後のイメージを一緒に具体化しましょう。

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株式会社アップリメイクの代表取締役社長の斎藤直樹

斎藤直樹

株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。元塗装職人として培った現場経験と、1級塗装技能士(建築塗装作業)などの専門知識を生かし、建物の状態やご予算に合った、分かりやすく誠実なご提案を大切にしています。 塗装の仕事が大好きで、地元・静岡のお客様に「アップリメイクに頼んでよかった」と笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。外壁塗装・屋根工事の施工事例や、住まいを長持ちさせるための情報を発信しています。 主な保有資格:1級塗装技能士(建築塗装作業)・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者技能講習修了・危険物取扱者 乙種第4類 ほか

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