こんにちは。
アップリメイクの齋藤直樹です。
外壁塗装の見積書に「シリコン」「ラジカル」「無機」と並んでいると、どれが自宅に合うのか分からなくなりますよね。
金額の高い順に並べれば選べるようにも見えますが、実際には、材料の分類、劣化を抑える技術、仕上がりの違いが一緒に語られていることがあります。
私がおすすめしたいのは、塗料の名前を先に決めるのではなく、外壁の材質と状態、予算、次の改修までの希望を合わせて候補を絞ることです。
上塗りだけを高価にしても、下地や下塗りが合わなければ、その製品を選ぶ意味が薄れてしまいます。
あなたの家をどう手入れしていくか、その計画の中に塗料選びを置いてみましょう。
この記事では、主な種類の違い、価格の読み方、耐用年数の考え方から、見積書で確かめる仕様までお伝えします。
記事のポイント
- 樹脂・ラジカル制御・水性など塗料の分類の違い
- 代表的な塗料の期待耐用年数と価格の見方
- 外壁材・既存塗膜・希望周期に合う選び方
- 下塗りや補修を含めて工事仕様を比較する方法
塗料の種類を比べる前の基本
同じ一覧に載っている用語でも、何を基準に分類しているかが違うため、最初にそこを分けて見ていきましょう。
樹脂と機能は別の分類
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素は、塗料に使われる樹脂の系統として説明される名前です。
これに対し、ラジカル制御は塗膜の劣化を抑えるための技術を示し、シリコン系の製品などにも採用されています。
「シリコンかラジカルか」という二者択一では、同じ製品が両方に該当する場合をうまく説明できません。
無機系にもさまざまな製品があるため、大きな分類だけで全商品の性能を同じものとして扱わないでください。
種類の名前は、候補を探す入口。
最終的には、メーカーと商品名、用途、施工仕様まで確認する必要があります。
水性と油性は別の軸
水性や溶剤形は、塗料を扱う際の液体成分や希釈などに関わる分類です。
外壁塗装で油性と呼ばれるものには溶剤形の製品が含まれますが、シリコンやフッ素と同じ並べ方で順位を付ける言葉ではありません。
一つの製品を「水性・一液・シリコン系・ラジカル制御形」と、複数の特徴で説明することもあります。
水性なら安価な入門品、溶剤形なら最上級、と単純に決めるのは避けましょう。
臭いへの配慮と、外壁や既存塗膜への適合性を確認しながら選びます。
一液と二液にも用途がある
一液形と二液形は、主剤と硬化剤を混ぜて使うかなど、材料の構成や使い方の違いを表します。
二液形では、混合割合や、混ぜた後に使える時間の管理も必要です。
一液だから施工が雑でよいわけでも、二液ならどんな下地にも無条件で使えるわけでもありません。
どちらを採用するかは、対象の素材、旧塗膜、製品の適用範囲、作業条件と合わせて判断します。
あなたが材料を混ぜる必要はありませんので、現場でどの製品をどの工程に使うかが分かる説明を受けてください。
| 見積書の用語 | 主に見ている違い | 同じ軸で比較するときの例 |
|---|---|---|
| アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素 | 樹脂の系統 | 用途と条件をそろえた製品同士 |
| ラジカル制御形 | 劣化を抑える技術 | 採用技術と製品ごとの性能 |
| 水性・溶剤形 | 液体成分や取り扱いの性質 | 臭い・適用下地・施工条件 |
| 一液・二液 | 材料の構成と使用方法 | 下地への適合性と施工管理 |
| 弾性・遮熱・低汚染 | 目的とする機能 | 解決したい問題に合う機能 |
| クリヤー・多彩模様 | 見た目や仕上げ方 | 残したい柄や希望する外観 |
表の分類軸が違えば、同じ商品が複数に当てはまっても不自然ではありません。
主な塗料と耐用年数の目安
種類ごとの目安は比較の入口に役立ちますが、あなたの家の保証年数として読み替えないことが大切です。
年数は一般的な目安として使う
エスケー化研のFAQでは、一般的な期待耐用年数として、アクリル5~8年、ウレタン8~10年、シリコン10~15年、フッ素15~20年が示されています。
この範囲は、各分類に含まれるすべての製品や、すべての建物の寿命を約束するものではありません。
日当たり、雨の当たり方、下地、施工条件、採用する具体的な商品で変わるため、目安を見た後は製品別に確認しましょう。
ラジカル制御形や無機系を、これらと重ならない一つの年数へ押し込むことも避けたいところです。
| 分類・呼称 | 期待耐用年数の読み方 | 候補にするときの着眼点 |
|---|---|---|
| アクリル | 一般的な目安は5~8年 | 短期の計画でも次回の工事費を含めて比べる |
| ウレタン | 一般的な目安は8~10年 | 価格だけでなく用途やほかの部位との周期を見る |
| シリコン | 一般的な目安は10~15年 | 商品ごとの技術・仕様と価格を比べる |
| フッ素 | 一般的な目安は15~20年 | 初期費用と長期の維持管理計画を合わせる |
| ラジカル制御形 | 樹脂の分類と重なるため製品別に確認 | 樹脂名と制御技術の両方を確認する |
| 無機系・無機ハイブリッド | 構成や製品によるため個別に確認 | 下塗り・適用下地・保証条件まで見る |
アクリルとピュアアクリル
一般的なアクリル樹脂塗料の目安を見ると、初期費用を抑えて短い周期で手入れする選択肢を考えやすくなります。
ただし、材料代が安くても、足場や洗浄、下地処理まで毎回不要になるわけではありません。
短い周期の塗り替えが本当に計画に合うか、工事全体の費用から考えましょう。
ピュアアクリルなどの呼称で提案される製品については、名前だけで通常のアクリルの目安を当てはめないでください。
メーカーが公表する商品ごとの性能と施工仕様を見て、どの点を比較しているかを確認します。
反対に、呼び方が特別なら必ず長持ちする、と受け止めるのも早計です。
ウレタンを選ぶときの確認
ウレタンという分類だけで、すべての工事に不向きと判断する必要はありません。
塗る場所や製品の適用範囲、予算、次回の手入れとの関係を踏まえて候補を考えます。
外壁全体の塗り替えでは、シリコン系などへ変更した場合に、総額がどのくらい変わるかも比較するとよいでしょう。
材料の差額だけでなく、補修や施工内容まで同じかを確かめてください。
付帯部に使う提案なら、外壁の塗料と名前をそろえることより、その部材へ適した仕様かを見ることが必要です。
シリコンは製品差まで見る
シリコン系の塗料を比較するときは、同じ樹脂名でも、耐候性、汚れにくさ、対応する下地、仕上がりが同一とは考えないでください。
水性・溶剤形、一液・二液などの違いもあるため、「シリコン一式」だけでは具体的な比較が進みません。
写真は、シリコンREVO-IRを用いた外壁上塗りの施工例です。
今の外壁に使える候補を挙げてもらい、価格と求める性能の釣り合いを見るとよいですね。
高耐候性を目指した製品を含め、商品名で確認していくことが大切です。
シリコンという名前を選んだ段階で、塗料選びが終わったとは考えないようにしましょう。
ラジカル制御は樹脂と併せて読む
ラジカル制御形は、紫外線などに関わる塗膜劣化を抑える技術に着目した説明です。
たとえば、エスケー化研のプレミアムシリーズには、シリコン樹脂系でラジカル制御を特徴とする製品と、無機系で同じくラジカル制御を特徴とする製品が掲載されています。
したがって、「シリコンよりラジカル、その上に無機」と、互いに重ならない階段のように読むと誤解が生じます。
比較するときは、各製品がどの樹脂や構成で、どの性能を備えるかをそろえて確認してください。
ラジカルという言葉だけで、期待耐用年数や価格を一律に決めることはできません。
出典:エスケー化研「エスケープレミアムシリーズ」製品分類と特徴
フッ素と無機は条件が大事
フッ素系や無機系は、長期の耐候性を重視する際の候補になります。
とはいえ、高価な上塗りを使えば、下地の傷みやシーリングの不具合まで長期間無視できるという意味ではありません。
長く住む予定に合わせて検討するなら、外壁材の状態、下塗りの適合性、周辺部の補修、次回の改修方法まで見ておきましょう。
無機という分類も、構成や製品の設計が異なるため、すべて同じ性質と決めつけないでください。
耐候性の数字だけを比べるより、あなたの家でその仕様を採用できる理由を確認することが先です。
塗料の一覧表で候補を見つけたら、次は商品名の付いた仕様書で比較する段階へ進みましょう。
価格は材料代と工事費を分ける
塗料の値段を調べるときは、缶の価格、塗装面積当たりの価格、家一軒の工事総額が混ざっていないかを確かめてください。
1缶の価格では総額は分からない
塗料は、1缶で塗れる面積や、1回当たりの使用量が製品によって異なります。
下塗りや上塗りの回数、外壁の凹凸、施工方法なども必要量を考える条件です。
高い缶と安い缶を並べ、その差額をそのまま住宅の工事費へ置き換えることはできません。
加えて、足場、養生、洗浄、下地処理、施工の手間、付帯部なども工事には含まれます。
材料の順位と、あなたの家で出る見積金額の順位を、同じものとして扱わないでください。
公開プランを比較の入口にする
費用のイメージとして、アップリメイクの公式料金ページに掲載している30坪程度の参考価格を示します。
住宅規模をイメージするための目安であり、30坪をそのまま外壁の塗装面積に換算した価格ではありません。
以下は2026年9月確認時点の税込の開始価格で、実際の費用は建物を確認して算出します。
| 当社の外壁塗装プラン | 30坪程度の参考価格・税込 | 比較の際に見る内容 |
|---|---|---|
| 高耐久シリコン | 638,000円~ | 採用商品と下塗り・補修仕様 |
| パーフェクトトップSi | 693,000円~ | ラジカル制御形の製品と施工範囲 |
| 超高耐久フッ素 | 748,000円~ | 長期の計画と外壁以外の補修 |
| 超高耐久無機 | 792,000円~ | 下地への適合性と総合的な仕様 |
料金と基本工事の範囲は、アップリメイクの外壁塗装・屋根塗装の料金プランでご案内しています。
これらは全国一律の相場や、どの住宅も追加なしで施工できる定額料金ではありません。
当社のプランを具体例として見ながら、あなたの家での比較につなげてください。
基本工事と追加工事を照合する
当社の公開プランでは、足場、高圧洗浄、通常の下地処理、外壁塗装、軒裏天井、破風板、雨樋塗装などを基本工事として案内しています。
ただし、シーリングの打ち替え量、大きなひび割れの補修、外壁材の交換、特殊な足場などによって追加費用が必要になる場合があります。
ほかの見積書と比べるときも、総額だけでなく、こうした工事の範囲をそろえてください。
安い塗料の案には補修が少なく、高い塗料の案には補修が多いなら、差額は塗料だけの違いではありません。
まずは共通の補修内容を決め、そのうえで上塗りを変えた場合の差を見てもらいましょう。
差額を読む簡単な例
上の公開価格では、638,000円と693,000円の差は55,000円です。
これは公開モデルの差であって、どの家でも55,000円を追加すれば同じ変更ができる、という意味ではありません。
実際の面積や下塗りが変わるなら、あなたの家では差額も変わり得ます。
「あといくらで変更できるか」を確認するには、現地調査後の同じ工事範囲の見積もりが必要です。
価格表から受け取るのは予算の方向性であり、契約金額そのものではないと考えてください。
安さのために補修を減らさない
予算が限られる場合に、塗料のグレードを調整することは検討できます。
しかし、必要な補修や下地処理まで減らして高価な上塗りを残すと、工事の優先順位が逆になるおそれがあります。
塗れる状態をつくる費用と、仕上げの性能を選ぶ費用は分けて考えましょう。
補修が想定より必要だった場合は、全体の予算を踏まえて塗料の候補を見直すこともできます。
良い上塗りを選ぶ前に、その上塗りを生かせる下地。
この順序は、どの価格帯を選ぶ場合にも大切です。
耐久性ランキングだけで決めない
長持ちする塗料を選びたいときほど、何の寿命を、どの条件で比べているかを確かめる必要があります。
期待耐用年数と保証は異なる
期待耐用年数は、性能や使用環境などを踏まえて考える目安であり、同じ年数の無償修理を約束する保証期間ではありません。
メーカーが示す製品の性能と、施工店が約束する工事保証も別の話です。
保証書では、対象となる部位、不具合、期間、免責条件、点検の条件などを確認しましょう。
「長持ちする塗料なので長期保証も当然付く」と決めつけないでください。
見積書に年数が書かれている場合は、それが期待値なのか契約上の保証なのかを尋ねると、話がはっきりします。
30年持つ表示で確認すること
「30年持つ塗料」という説明を受けても、外壁全体を30年間何もせず維持できるとは考えないようにします。
塗膜のどの性質を、どの試験や条件で評価した数字なのかが確認点です。
促進試験の結果、屋外での使用実績、製品保証、建物の保証は、同じ情報ではありません。
長期の数値を示す製品でも、目地、金属部分、下地、防水などの手入れが同じ期間不要になるわけではないでしょう。
その期間の間に点検や補修をどう行うのか、施工会社から説明してもらってください。
外壁と屋根の寿命をそろえない
外壁と屋根は、日射や雨、温度などの受け方が違い、使う製品も用途に合わせて選びます。
同じ樹脂名だから同じ時期まで無条件で持つ、という計画にはしないでください。
同時に工事する場合でも、屋根材と外壁材の現状をそれぞれ見て、仕様と次回の点検を考えます。
屋根には塗装が必要ない素材や、塗装より別の改修を検討する状態もあるでしょう。
足場をまとめたいという希望は、工事内容を決める一要素として扱うのが適切です。
住む予定と次回の支出を考える
長く住み続ける予定なら、今回の費用だけでなく、次に足場や塗装が必要になる可能性も含めて比べましょう。
一方で、近く外壁の交換や増改築を予定している場合は、塗膜の長寿命化だけを優先するとは限りません。
売却を考えている場合も、塗装費以上の価格上昇が約束されるわけではないため、必要な補修と見た目の希望を分けます。
あなたの計画にとって無理なく維持できる仕様が、選ぶべき候補です。
言い換えると、長い年数を買うというより、住まいを手入れする機会をどう組むかを考えてください。
長期の塗料を選ぶ相談でも、私は目地や付帯部の手入れを一緒に考えたいと思っています。
外壁材と下塗りの相性を確かめる
表面を仕上げる塗料の種類が決まっても、今ある壁へ適合する組み合わせになっていなければ、工事の仕様は完成しません。
サイディングは表面処理も確認
サイディングにはさまざまな表面仕上げがあり、外壁材の名前だけで下塗りを一律に決めないことが大切です。
特殊な工場仕上げや過去の塗装がある場合は、適した下塗り材や確認方法を検討します。
築年数、品番、建築時の資料、以前に使用した塗料などが分かると、材料選びの手掛かりになるでしょう。
資料がない場合も、分からないことを分からないまま伝えてください。
確認せずに一般的な仕上げだと決めつけるのではなく、調査結果から仕様を決める進め方が必要です。
モルタルの割れは補修を先に
モルタルなどの外壁にひび割れがある場合、どの塗料が高耐久かだけでなく、割れの状態と補修方法を確認します。
弾性や防水形といった塗料の機能があっても、すべての割れや雨漏りを上塗りだけで解決できるわけではありません。
傷んだ旧塗膜、浮き、下地の状態を見て、残す部分と処理する部分を分けましょう。
厚く塗れば何でも埋まる、という説明では不十分です。
下地処理の内容が、写真と見積書の工事項目で対応しているかを確かめてください。
下塗りは見えなくなる重要工程
シーラーやフィラーなどの下塗り材には、密着や吸い込みの調整、下地を整えることなど、製品に応じた役割があります。
以下は、当社が凹凸のある外壁へ1回目の下塗りを行っている写真です。
製品名や樹脂の種類を写真から断定するものではなく、上塗りの前に下地を整える工程を見るための例として掲載しています。
完成後には隠れる工程だからこそ、どの材料を使ったか、必要な使用量や間隔を守ったかを記録してもらいましょう。
下塗りの商品名が見積書にないときは、「上塗りと何を組み合わせる予定ですか」と質問して構いません。
塗料の種類は、上から見えるものだけではないんです。
回数と使用量は仕様に合わせる
3回塗り、4回塗りという回数だけで、どちらが必ず優れていると判断することはできません。
必要な回数は、使用する材料や下地の状態、採用する工法によって変わります。
エスケー化研の前掲FAQでも、塗料は適切な所要量に従って施工するもので、厚く塗るほど長持ちするわけではないと説明されています。
薄く回数を増やすことも、無理に厚く盛ることも、仕様を守ることの代わりにはなりません。
各層の材料、施工する面積、塗り重ねる間隔が分かる説明を受けてください。
塗料の性能を支える、材料と施工の組み合わせ。
ここまで見て初めて、見積もりの比較が具体的になります。
機能と見た目も選択条件にする
耐候性以外の希望がある場合は、何を改善したいかを明確にしてから機能や仕上げを選びましょう。
防水塗料と雨漏り修理の違い
防水という言葉が付く塗料でも、窓の取り合いやシーリング、防水層などの不具合がすべて解消するわけではありません。
雨漏りが気になるなら、水の入り口を調べることと、外壁表面の仕上げを選ぶことを分けて考えます。
塗装することで何に対応し、塗装前にどの修理を行うのかを聞いてください。
弾性などの機能を検討する場合も、外壁材や既存塗膜との適合性が前提です。
「防水だから何でも止まる」という期待ではなく、目的に合った工事かどうかが選定基準になります。
低汚染や防かびにも条件がある
汚れが気になる場合は、低汚染性などの機能を持つ製品が候補になります。
ただし、雨が当たらない面、汚れの種類、建物周辺の環境などで見え方は変わり、いつまでも無清掃で新品のような状態を保証するものではありません。
防かび・防藻も、すでに付いている汚れを処理せず、そのまま覆うための機能ではないでしょう。
現在の汚れをどう除去し、下地を整えてから塗るかも確認してください。
機能を選ぶ前の清掃と補修を省かないことが必要です。
遮熱の目的を取り違えない
遮熱など熱に関わる塗料を検討するなら、どの部位の何を改善したいかを考えてみましょう。
屋根の表面温度、外壁の表面温度、室内の暑さ、冷房費は、同じ指標ではありません。
色や施工部位、断熱状態、窓、換気などによって影響が変わるため、一律の室温低下や光熱費削減を約束する説明は避けたいところです。
今の悩みを伝え、塗料で期待できることと、別の対策が必要なことを分けてください。
性能名が多い商品を選ぶより、必要な機能が合っているかを見るほうが納得しやすいでしょう。
クリヤーと塗りつぶしを比べる
サイディングの柄を残したい場合には、透明なクリヤー塗装を検討することがあります。
しかし、透明な仕上げは色あせや補修跡を隠すものではなく、外壁の状態や表面処理によって適さない場合もあります。
すでに傷みが進んでいれば、色付き塗料での仕上げも含めて考えましょう。
多彩模様の仕上げを希望する場合も、もとの工場仕上げを完全に再現できるとは限りませんので、見本と施工方法を確認してください。
今の見た目を残したいのか、新しい印象へ変えたいのかを伝えることが、候補選びの助けになります。
写真だけで塗料を特定しない
仕上がりの画像を探すときは、色や艶、凹凸の見え方の参考として活用してください。
同じように見える壁でも、写真から樹脂やグレード、塗装回数まで見分けることはできません。
次の写真は、当社が凹凸のある外壁に上塗りを行っている様子です。
この写真を無機やフッ素の製品比較として示しているわけではなく、凹凸を残して仕上げる工程の例です。
希望する色や艶は、画面上の画像だけで決めず、屋外での色見本や、現状との違いも確認しましょう。
窓枠や玄関、屋根など、塗り替えない部位との組み合わせも見ておきたいですね。
色が気に入った写真でも、そこに使われた塗料まで同じにすれば同じ仕上がりになるとは限りません。
付帯部まで含めて仕様を選ぶ
外壁の上塗りを比較するときに、雨樋や破風、水切り、目地の扱いまで置き去りにしないでください。
部位ごとの材料を明記する
外壁が無機系でも、付帯部に何を使うかは別に確認します。
同じ塗料をすべてに使うことが正解ではなく、金属、樹脂、木など、それぞれの素材に合う下塗りと上塗りを選ぶ必要があるからです。
錆や傷みがあれば、その処理や交換が先に必要な場合もあるでしょう。
どこまで塗り、どこは塗らないかを、写真や図と見積書で対応させてください。
外壁のグレードだけが詳しく、ほかが一式になっている見積書では、仕上がりと将来の手入れを考えにくくなります。
目地と防水の周期も合わせる
外壁の塗膜が良好でも、目地や防水部分に変化があれば、点検や補修が必要になることがあります。
長い耐候性を目指す塗料を選ぶなら、その間のシーリングや防水をどう確認するかも考えましょう。
塗装とシーリングの順序や材料の組み合わせも、採用する仕様に合わせる必要があります。
単に長寿命と書いた材料を並べるのではなく、建物全体の維持管理として組み合っているかを見てください。
比較表で不足を見つける
候補が複数ある場合は、次の項目が同じ条件で説明されているかを確認すると違いが分かります。
| 確認項目 | 見積書や説明で分かるようにしたいこと |
|---|---|
| 外壁の状態 | 素材・旧塗膜・傷み・塗装できる範囲 |
| 塗料の組み合わせ | 上塗りだけでなく下塗りの商品名 |
| 施工仕様 | 塗装回数・使用量・必要な乾燥と補修 |
| 工事範囲 | 外壁・目地・付帯部・防水の対象と対象外 |
| 価格 | 税込総額・共通工事・追加になる条件 |
| 維持管理 | 期待耐用年数の根拠・保証・点検・記録 |
不足があれば、その部分を補ってから価格の比較に進みましょう。
無料診断で候補を絞り込む
塗料を一つに決めてから相談する必要はなく、住まいの条件を確かめながら選んでいけます。
希望と資料を伝える
アップリメイクへ相談する際は、予算の考え方、今後の住まい方、気になる汚れや傷み、色柄を残したいかをお伝えください。
前回の工事資料や外壁の品番が分かれば、適合する材料を検討する手掛かりになります。
資料がなくても構いませんので、何が分かっているかを共有していただければ大丈夫です。
「高いものではなく、うちに合うものを比べたい」という希望も、そのまま伝えてくださいね。
総合仕様で比較する
現地で塗装面積と状態を確認したうえで、必要な補修と塗料の候補を考えます。
そのうえで、初期費用を抑える案と、次回の工事までの期間を重視する案を、可能な範囲で比較するとよいでしょう。
性能の違いだけでなく、どちらも必要な下地処理を含むかが重要です。
一番高い塗料を選ぶことより、あなたの家に必要な仕様を無理なく続けられることを大切にしましょう。
外壁塗装の塗料に関する質問
塗料を比較する際に、迷いやすい点をここでも確認しておきます。
Q1. 一番高い塗料がおすすめですか?
A. 必ずしもそうではなく、外壁の状態、適合性、予算、今後の住まい方に合うことが先です。
高価な上塗りのために必要な補修を減らすのではなく、下地処理を含む総額で比較してください。
長期の塗料が合う家も、ほかの仕様が合理的な家もあります。
Q2. ラジカルはシリコンと別ですか?
A. ラジカル制御は技術の分類で、シリコン系などの樹脂分類と重なる場合があります。
名称だけを別のグレードとして並べず、具体的な商品名と性能を見て比べましょう。
水性や一液などの特徴も併せて確認します。
Q3. 無機なら30年何も不要ですか?
A. 無機という分類だけで、家全体の手入れが30年間不要とはいえません。
製品ごとの性能と条件に加え、下地、目地、付帯部、防水の点検や補修を考えてください。
期待耐用年数と保証期間も別に確認する必要があります。
Q4. 家庭用ペンキで代用できますか?
A. 家庭用か業務用かという呼び方だけで判断せず、塗る素材や用途への適合性と指定の施工仕様が必要です。
高所を含む外壁全体の塗装では、材料選定以外にも足場や下地調査が関わります。
余ったペンキを独断で部分補修へ使う前に、既存塗膜との相性も確認しましょう。
Q5. 見積もりには下塗りも必要ですか?
A. どの下塗り材を使う計画か分かる見積書が、仕様を比べるうえで役立ちます。
上塗りの商品名だけでは、外壁との適合性や工程の違いを確認しにくいためです。
塗装範囲、補修、使用量や回数の説明も一緒に受けてください。
住まいに合う塗料を仕様で選ぶ
塗料の種類を知ることは、外壁塗装を納得して選ぶための第一歩です。
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機といった名称だけでなく、ラジカル制御などの技術、用途、下塗りの組み合わせまで見ていきましょう。
価格も耐用年数も、一つの数字だけで優劣を決めず、補修や付帯部を含む総合仕様で比較してください。
長く住む家に、無理なく手をかけ続けるための塗料選び。
アップリメイクの無料診断では、あなたの外壁に必要な工事から、候補と予算を考えていきます。



