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塗料・色選び

ウレタン・シリコン・ラジカル塗料の違い|費用と耐久性を比較

こんにちは。

アップリメイクの齋藤直樹です。

「今回の支払いは抑えたいけれど、早く塗り直すことになったら困る」と感じたら、ウレタン、シリコン、ラジカル制御形を同じ工事条件で比べてみてください。

外壁塗装の相談では、目の前の差額と、次の手入れまでに期待できる期間の両方を見ることが大切です。

ただ、その前に知っておきたいのが、シリコンとラジカルは必ずしも別々の塗料を指すわけではない、という点でしょう。

ラジカル制御を取り入れたシリコン系塗料もあるため、名前を三つ並べただけでは正確に比較できません。

私は、ウレタンを安さだけで決めず、シリコン系やラジカル制御形も含めて、外壁との相性と工事全体の費用を比べる進め方をおすすめします。

この記事では、言葉の違いから、耐久性の目安、価格差の見方、提案を受けたときの確認手順まで詳しくお伝えします。

記事のポイント

  • ウレタン・シリコンとラジカル制御の分類の違い
  • メーカーの期待耐用年数を比較するときの注意点
  • 材料代ではなく工事総額と次回の手入れで見る費用
  • 外壁・付帯部に合う塗料と施工仕様の確認手順

三つの名前を同じ順位にしない

比較の最初に、樹脂の系統を表す言葉と、劣化を抑える技術を表す言葉を分けておきましょう。

ウレタンとシリコンは樹脂の系統

ウレタン系とシリコン系は、塗膜の性質に関わる樹脂の系統が異なる塗料です。

一般的な耐候性の比較ではシリコン系が上位に説明されますが、個々の商品や施工条件を無視してよいという意味ではありません。

ウレタン系の中にも水性・溶剤形などの違いがあり、シリコン系も一種類の商品だけではないからです。

実際の見積もりでは、「どちらの系統ですか」に続いて、メーカー、商品名、塗る場所を確かめてください。

分類を知ることと、採用する材料を決めることは、別の段階です。

ラジカルは樹脂名ではない

ラジカル制御形という呼び方は、塗膜劣化に関わる因子を抑える技術へ着目したものです。

ラジカルという名前の樹脂が、ウレタンやシリコンに並んでいるわけではありません。

シリコン系の製品にラジカル制御技術が加わっている場合は、両方の説明が成り立ちます。

「シリコンではなくラジカルです」とだけ言われたら、樹脂は何で、どの商品を指しているのかを聞いてみましょう。

そこで、技術の有無と樹脂の種類を二つの列に分けると、分かりやすいですね。

商品名を入れてから比較する

塗装店ごとにプラン名が違う場合も、正式な商品名を確認すれば、同じ材料を別の名称で比べていないか分かります。

反対に、どちらもシリコンという説明でも、実際には別の商品である場合があります。

以下は、用語をどのように読み分けるかを示した表です。

説明される名前 何を表しているか 不足していると確認したい情報
ウレタン塗料 主に樹脂の系統 正式な商品名・用途・水性か溶剤形か
シリコン塗料 主に樹脂の系統 正式な商品名・性能・下塗りとの組み合わせ
ラジカル塗料 主に劣化を抑える技術の呼称 樹脂の種類・採用商品・期待性能
高耐久プラン 施工店が付けたプランの名称など メーカーと材料・工事範囲・保証内容

表だけで品質を決めるのではなく、曖昧な説明を具体的な仕様へ置き換えるために使ってください。

名前の順位より、比較できる材料の情報。

これをそろえることで、価格差を考える準備ができます。

耐久性は一般論と製品別で見る

「何年くらい持つか」を考える際は、分類全体の目安と、一つの製品に示された数字を区別して読んでください。

ウレタンとシリコンの目安

エスケー化研の公式FAQでは、一般的な期待耐用年数として、ウレタン8~10年、シリコン10~15年が示されています。

同じ家で必ずその差が生じるという保証ではなく、塗料を比較する際の基礎情報として見る数字です。

日当たりや雨の当たり方、建物の部位、下地の状態、施工方法によって実際の状況は変わります。

「ウレタンは10年、シリコンは15年」と範囲の上限だけを固定して計画すると、見込みが楽観的になるかもしれません。

具体的に検討する製品の資料へ進み、どんな条件の目安なのかを確かめましょう。

出典:エスケー化研「塗料の性能について」ウレタン・シリコンなどの目安

ラジカル制御形の製品例

製品別の例として、エスケープレミアムシリコンは、水性一液のシリコン樹脂系で、ラジカル制御を特徴とする塗料です。

メーカーの製品情報では、期待耐用年数を14~16年としています。

ただし、同じページでも地域、立地、方角などによって異なる参考値と説明されており、すべての家が16年持つと読む数字ではありません。

同製品はラジカルの発生や増加を抑える仕組みと、発生したラジカルを捕捉する仕組みなどを組み合わせています。

これは一つの商品の説明ですので、ラジカル制御形と呼ばれる全製品へ、数字や機能をそのまま当てはめないでください。

出典:エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」製品仕様と技術

比べる対象 公表されている目安 読み方の注意
ウレタン系の一般論 8~10年 個別製品・施工状態まで同一ではない
シリコン系の一般論 10~15年 ラジカル制御を採用した商品も含み得る
エスケープレミアムシリコンの製品例 14~16年 同製品の参考値であり全ラジカル塗料の共通値ではない

この表は、独立した三つの樹脂を順位付けしたものではありません。

一般的な分類の説明と、商品を指定した説明の違いを確認するための比較です。

長持ちするのはどの性能か

塗料の耐候性は、日光や雨など屋外環境にさらされる塗膜の性能を考えるうえで重要です。

一方、外壁材そのものの反り、目地の破断、窓まわりの漏水などは、上塗りの耐候性だけでは判断できません。

塗膜が長く良好でも、ほかの部位が点検や補修を必要とする場合があります。

塗料を変えれば、住まいの外側すべての寿命が同じだけ延びる、と考えないでください。

どの部分を今回直し、将来どこを確認するかまで合わせて計画しましょう。

保証年数と混ぜて比較しない

期待耐用年数は、工事保証の期間や無償対応の内容とは別です。

「こちらは15年、こちらは10年」と説明されたときも、片方が期待値で、もう片方が保証期間なら、同じ数字として比べられません。

保証では、対象となる部位や症状、期間、免責条件、点検の要件を確認する必要があります。

製品の性能を説明する資料と、工事の契約書・保証書を分けて見てください。

長期保証という名前だけで、色あせ、汚れ、剥がれ、漏水まで全部が対象だとは決めつけないようにしましょう。

年数を比べる際は、一般的な目安・製品の期待耐用年数・工事保証の三つを同じ欄へ混ぜないことが大切です。

ラジカル制御でできることと限界

技術の意味が分かれば、ラジカル制御形を選ぶ理由と、それだけでは解決しない問題を分けて考えられます。

塗膜劣化を抑えるための技術

塗膜は、顔料などを樹脂がつなぐことで成り立つもので、その性質は外壁の保護や仕上がりを左右する要素です。

エスケー化研の前掲製品説明では、紫外線や水などの影響で生じる劣化因子が、樹脂の結合へ影響する仕組みが示されています。

その発生や働きを抑えることが、耐候性を高めるための考え方です。

難しい化学用語を覚えるより、日差しなどによる塗膜の変化を減らすための工夫、と捉えるとイメージしやすいでしょう。

だからこそ、同じシリコン系でも技術や設計が異なる商品を、同一とみなさず比較する意味があります。

チョーキングを永久に防ぐわけではない

塗膜表面が劣化して粉が出るチョーキングは、塗り替えを検討する際の確認項目の一つです。

ラジカル制御を備えていても、あらゆる環境で永久に粉が出ないことや、手入れが不要になることを意味しません。

加えて、使う場所、年数、下地、塗装条件なども関わるため、工事後の点検は続けてください。

すでに粉化した旧塗膜を、適切な処理をしないまま上から覆ってよい、という技術でもありません。

新しい塗料の性能と、塗る前に必要な作業は分けて考えましょう。

防水修理の代わりにはならない

外壁からの雨漏りを心配している場合、ラジカル制御形へ変更することと、漏水の原因を直すことは別です。

目地、開口部、外壁の納まり、防水部分などを確認し、必要な修理を先に考える必要があります。

塗料を一段高くすれば水の入り口まで自動的になくなる、という説明では不十分でしょう。

同様に、外壁材の欠けや浮き、金属部の穴などを、樹脂の種類の変更だけで元に戻すこともできません。

見積もりを依頼するときは、塗料の候補と補修の項目を別に示してもらってください。

色や艶も商品ごとに確認

耐候性だけでなく、選べる色、艶、汚れにくさ、適用する下地などにも製品の違いがあります。

ラジカル制御形という言葉だけから、好みの艶消しが必ず選べるとは考えないようにしましょう。

同じ艶の呼称でも見え方は商品によって違うため、実際の見本を確認することが必要です。

外壁の模様を残したい場合は、塗りつぶしでよいか、別の仕上げ方を検討するかも相談してください。

性能の選択と、暮らしの中で毎日見る外観の選択を、両立させたいですね。

ラジカルという言葉は「何もしなくてよい外壁」を意味するのではなく、塗膜の耐候性を考えるための技術として見てくださいね。

費用は同じ工事内容で比較する

ウレタンを選ぶか、シリコン系やラジカル制御形を選ぶかは、同じ補修と施工範囲で見積もった総額から考えましょう。

塗料代の差だけを見るとずれる

住宅の塗装には、塗料の購入以外にも、足場、洗浄、養生、下地処理、塗装作業などの費用が関わります。

塗料を変更しても、これらがすべて不要になるわけではありません。

同じ家でも、下塗りの組み合わせや必要な補修が変われば、差額の意味は変わります。

「ウレタンなら何万円安い」と言われたら、同じ工程・同じ面積を比較した差なのかを確認してください。

材料名だけを変えた見積もりか、工事内容まで変えた見積もりかを見分けることが先です。

当社の参考料金で差を見る

アップリメイクの料金ページでは、30坪程度のモデルとして、高耐久シリコンが税込638,000円から、パーフェクトトップSiが税込693,000円からと案内しています。

後者はラジカル制御形シリコン系の製品を使うプランであり、「シリコンではない塗料」として並べたものではありません。

当社の公開プラン 30坪程度・税込参考価格 比べる前提
高耐久シリコン 638,000円~ 採用製品・下塗り・補修範囲は現地確認
パーフェクトトップSi 693,000円~ ラジカル制御形シリコン系のプラン
上記モデルの表示差額 55,000円 実際の住宅の変更差額を保証するものではない

2026年9月時点の公開料金を使った例であり、前に挙げたエスケープレミアムシリコンの施工価格を示しているわけではありません。

商品別の年数の例と、別商品の料金例を組み合わせて、特定の見積もりの性能を作らないようにしてください。

住宅の坪数も塗装面積そのものではないため、正確な費用は外壁の面積と状態から算出します。

アップリメイクの塗装料金と基本工事の範囲を見る

ウレタンとの差額は現地で出す

ウレタン系の塗装を提案された場合は、同じ外壁と同じ補修内容で、シリコン系などに変えるといくらになるかを出してもらいます。

全国共通の一律差額があるわけではありませんので、別の建物の事例から自宅の金額を断定しないでください。

見積書では、商品名、施工面積、下塗り、塗装回数、補修、付帯部を対応させて比べましょう。

安い案に必要な補修が入っていないなら、その差額は塗料だけの違いではありません。

追加費用の条件も同じかどうかを確かめると、契約後の支払いを見通しやすくなります。

平米単価と一式料金の違い

塗料を調べると、メーカーの設計価格や、業者が示す1㎡当たりの価格が見つかることがあります。

こうした価格は、対象面積、下地調整の有無、含まれる工程などの条件を読んで使うものです。

例として、前掲のエスケープレミアムシリコンの設計価格は、300㎡以上を基準とし、下地調整費を含まない条件で掲載されています。

その数字に自宅の壁面積を掛ければ、足場や補修まで含む工事総額になるとは考えないでください。

住宅の見積もりと比較するには、どの費用が別なのかを確認する必要があります。

金額を比べるときの質問

「この金額は材料だけですか、施工を含みますか」「下塗りと補修は含まれますか」「足場と税は別ですか」と聞くと、価格の範囲を確かめられます。

質問が細かすぎると遠慮する必要はありません。

なぜなら、同じ条件で比べるための基本的な確認だからです。

答えが一式という言葉だけなら、対象範囲が分かる形へ書き直してもらいましょう。

次の塗り替えまでの費用を考える

今回の差額を判断するときは、何年の性能を買うかだけでなく、次に工事が必要になった場合の支出も考えてみてください。

塗り替え回数には足場も関わる

塗り替えのたびに足場が必要な家では、周期が短くなると、材料以外の費用も繰り返しかかる可能性があります。

そのため、初回の塗料が安いという理由だけでは、長期の合計費用が少ないと判断できません。

ただし、長寿命を目指す製品を使えば必ず足場を一回減らせる、と約束することもできないでしょう。

途中で屋根、目地、設備など別の工事が必要になる場合もあるからです。

自宅で予想されるほかの改修と合わせ、工事をまとめられる機会があるかを考えてください。

一年当たりの費用だけで決めない

工事費を期待年数で割る計算は、考え方の参考にはなりますが、その年数どおりに工事不要で使えることを証明するものではありません。

将来の価格変化、途中の補修、税や足場の条件、実際の傷み方まで含む計算ではないためです。

長寿命側の上限年数と、比較相手の下限年数だけを使えば、差が大きく見えるでしょう。

比較するなら、どの年数を仮定したかをそろえ、短めに見た場合も確かめてください。

お得に見せる計算より、前提が分かる比較。

これが予算を考えるときに大切な視点です。

途中の補修をゼロと置かない

外壁の塗膜を長く保てたとしても、その間にシーリングや金属部分の手入れが必要になることがあります。

外壁色に合わせた高耐久シーリングの打替え完了後

打替え完了後の外壁シーリング(清水区上清水町 M様邸)

塗料の比較表に「次回まで補修なし」と書かれていたら、なぜそう見込めるのかを確認しましょう。

建物のすべての部位が一度に新品になる工事とは限りません。

今回残す部位の状態と、次に点検する予定を明らかにしておくと、長期の支出を考える材料になります。

塗料の耐候性を高める相談と、外壁周辺の維持費をなくす話を混同しないでください。

資金の余裕も選択条件

理論上の長期費用だけを優先して、必要な補修や日々の暮らしに使う予算を圧迫しては、納得できる計画になりません。

初期費用の上限があるなら、その中で必要な補修を確保し、採用できる塗料を検討する方法があります。

シリコン系やラジカル制御形を候補に加えることと、必ず高い案を契約することは別です。

差額、期待できる性能、保証内容、今後の計画を見て、あなたが続けられる手入れを選びましょう。

将来の塗り替えまで考えるときも、今必要な補修を削ってまで塗料だけを高くすることはおすすめしません。

暮らしと外壁から候補を絞る

ここからは、どんな事情があると何を優先して比較するとよいかを、考え方の例として見ていきます。

長く住み続ける場合

今後も長く住み、外壁材を生かしていく予定なら、シリコン系やラジカル制御形の性能と差額を丁寧に比べる価値があります。

外壁へ適した下塗りが選べること、必要な補修を含むことが前提です。

同時に、屋根やシーリングの点検時期も踏まえて、次の足場を伴う工事をどう考えるか相談してください。

高耐候性に期待する理由が、次回の工事負担を抑えたいという希望に合うかを見る場面でしょう。

将来の予定が確定していなくても、「短い間隔で何度も工事するのは避けたい」という気持ちは、比較の材料になります。

近い将来に交換や増築を考える場合

外壁の交換や大きな増改築を具体的に計画しているなら、その前に行う塗装の役割を考えます。

長期の塗膜性能へ多くの予算を掛けても、予定どおり外壁を撤去するなら、生かせる期間が限られる場合があるからです。

とはいえ、近く改修するという理由で、漏水や危険な傷みをそのまま残してよいわけではありません。

必要な補修、改修までの安全性、美観の希望を分けたうえで、塗装する範囲と材料を決めましょう。

ウレタンを含めて検討する場合も、安い材料を選んだ理由が計画の中で説明できることが大切です。

付帯部だけ塗る場合

小さな鉄部や樹脂部など、付帯部だけを手入れする場合は、外壁全面の塗り替えとは比較条件が異なります。

素材へ適合する下塗りと上塗り、傷みの処理、次の点検までの考え方を優先してください。

外壁のプランで上位にある塗料だから、付帯部にも同じものを使えばよい、という判断にはしないようにします。

交換を予定する部材なら、塗装する必要があるかも含めて確認しましょう。

外壁と同じ名前でそろえるより、部位ごとに目的へ合う材料を選ぶことが必要です。

破風板に仕上げ用の上塗り塗料を塗布している様子

破風板への上塗り塗装

予算が厳しい場合

限られた予算では、塗料名から先に削る場所を決めず、必須の補修と任意の仕上げを分けてもらいます。

色を増やす仕上げや特別な意匠など、希望による項目を見直せる場合もあるでしょう。

そのうえでウレタンとシリコン系の実際の差額を比べ、将来の手入れまで含めて判断してください。

全面工事が必要なのか、先に補修すべき部位があるのかも、現地の確認から考える必要があります。

ここで大切なのは、安い塗料を悪者にすることではなく、予算内で必要な工事を成り立たせることです。

同じ塗料でも施工で差が出る

商品を選んだ後には、外壁と旧塗膜への適合性、下地処理、塗装の管理を確かめておきましょう。

前の塗膜が何かを確認

再塗装では、現在の外壁材だけでなく、その上に何が塗られているかが材料選びに関わります。

以前の見積書、仕様書、使用材料の写真があれば、担当者へ見せてください。

水性の上へ溶剤形を塗る場合などには、旧塗膜への影響を確認する必要があるケースもあります。

言い換えると、材料の系統を知っているだけで、どんな重ね塗りも可能になるわけではありません。

資料が見つからない場合は、不明な状態を前提に、確認や試し塗りの必要性を検討してもらいましょう。

下塗りを変える理由を聞く

下塗りは、外壁材や旧塗膜の状態に応じて選び、上塗りとの組み合わせを確認するものです。

凹凸のある外壁にローラーで白色の下塗り材を塗布している様子

凹凸のある外壁へ白色の下塗り材を塗布している様子

ラジカル制御形を選んだから特別な下塗りが不要になる、という意味ではありません。

塗料変更に伴って下塗りも変わる場合は、何のための変更か、費用や工程へどう影響するかを聞いてください。

上塗りだけが同じで下塗りが異なる見積もりは、完全に同じ仕様とはいえません。

塗る前の条件をそろえて比較することが、材料の差を判断する前提です。

凹凸と使用量を見落とさない

外壁は平らな板ばかりではなく、模様や凹凸があるため、施工面積と必要量を建物に合わせて考えます。

当社の写真でも、レンガ調の外壁にローラーで広い範囲を塗っている様子を確認できます。

この写真からウレタンかシリコンかを断定するものではなく、凹凸を含む壁面への施工の例です。

茶色いレンガ調外壁の広い範囲に塗料をローラーで塗布している様子

レンガ調外壁の広い範囲へ塗料を均一に塗布

表面が色で覆われたことだけでは、指定の材料と使用量、工程が守られたかまでは分かりません。

必要な塗装回数や塗り重ね時間が、見積もり時の仕様と施工記録で対応しているかを確認しましょう。

規定を超えて材料を薄めたり、一回に厚く盛ったりして、指定工程の代わりにすることは適切ではありません。

金属部は錆への対応を確認

外壁の比較に気を取られると、水切りなどの金属部がどのように仕上がるかを見落としがちです。

次の写真は、当社が基礎水切り板金へ錆止め塗料を塗っている工程を示しています。

基礎水切り板金に錆止め塗料を塗布している様子

基礎水切り板金への錆止め塗装

この上にどの材料を使うかという選択と、塗る前にどのような下地処理を行うかは、両方とも確認したい内容です。

すべての金属を一つの方法で扱うわけではなく、素材や既存塗膜、錆や欠損の状態で対応が変わります。

外壁をラジカル制御形へ変更しても、付帯部の補修が自動的に増えるとは限りません。

材料名に加え、部位ごとの施工内容まで見てください。

高価な上塗りの採用は、傷んだ下地や不適合な旧塗膜をそのまま残す理由にはなりません。

提案を受けたら確認したいこと

候補が出そろったら、営業上の言葉より、あなたの家での根拠が説明されているかを確かめましょう。

ウレタンを勧める理由

ウレタンを提案されたら、「今回の工事で、どの点を優先してこの商品を選びましたか」と尋ねてください。

部位への適合性、予算、次の改修予定などの理由が分かれば、候補として検討しやすくなります。

単に一番安いからという説明なら、シリコン系などと同じ工事範囲で比較する見積もりも確認したいところです。

価格以外の理由が必要なのは、ウレタンが悪いからではなく、将来の費用も含む選択だからです。

ラジカルを勧める理由

ラジカル制御形を提案された場合は、採用商品の正式名称と、その家に適する理由を聞きましょう。

「最新」「長寿命」という表現だけでなく、具体的な性能や施工条件が分かることが必要です。

一方で、ほかのシリコン系がすべて古くて不適切という説明にも、そのまま納得しないでください。

商品ごとの情報と同じ工事内容をそろえて比べることが、納得できる選択につながります。

塗料変更後の見積書を残す

打ち合わせで材料を変更したら、変更前の見積書だけで契約を進めず、最終的に採用する商品と価格が書かれたものを確認します。

下塗りや付帯部の塗料、色、艶、工事範囲まで、どこを変更したか分かる状態が望ましいですね。

同等品へ変更する可能性があるときも、何を同等と考えるか、事前に確認する手順を決めてください。

完了後は、使用材料と施工写真を保存し、次回の塗り替えにも使えるようにしましょう。

納得して決めた内容が、工事後にもたどれる記録。

これも塗料選びを無駄にしないための要素です。

比較でそろえたいのは、商品名、外壁との適合性、補修範囲、総額、保証、次回の手入れの六つです。

「どちらが上ですか」より「この家で、この仕様を選ぶ理由は何ですか」と聞くと、提案の中身が見えやすくなります。

無料診断で自宅の差額を知る

価格や期待年数の情報を見ても決められないときは、実際の外壁を確認したうえで比較することが近道です。

塗料を決めずに相談できる

アップリメイクへは、予算を抑えたい、次の塗り替えまでの負担を減らしたい、今の提案に疑問があるといった段階から相談できます。

塗料の商品名を暗記してから申し込む必要はありません。

以前の工事資料や、現在の見積書、気になる箇所が分かる写真などがあれば、お持ちください。

分かる情報から、必要な補修と適した材料を考えていきましょう。

初期費用と将来の希望を伝える

無料診断では、外壁の素材と状態、施工範囲を確認し、工事の内容と費用を具体化します。

そのうえで、シリコン系やラジカル制御形を含む候補と、下塗りや付帯部の仕様を比べてください。

すべての家に同じ商品を当てはめず、あなたの希望と現状の両方を見ることが必要です。

ウレタン・シリコン系の選び方と自宅の費用を相談する

今回の支払いと次の手入れの両方に納得できるよう、まずは同じ条件の見積もりを用意していきましょう。

ウレタン・シリコンの比較でよくある質問

言葉の違いと費用の見方を、最後に質問形式でも確かめてください。

Q1. ウレタンは選ばない方がよいですか?

A. 一律に不適切とはいえず、塗る部位、製品の適合性、予算、改修予定によって検討する余地があります。

ただし、安さだけで外壁全面の仕様を決めるのではなく、シリコン系などの総額と次回の手入れも比べましょう。

必要な補修を含む条件をそろえることが大切です。

Q2. ラジカルはシリコンより上ですか?

A. ラジカル制御は樹脂の分類とは異なるため、その言葉だけで上下関係を決めることはできません。

ラジカル制御を採用したシリコン系もあります。

正式な商品名とメーカー仕様で比較してください。

Q3. ラジカルなら何年持ちますか?

A. 製品によって異なり、ラジカル制御形全体に共通する保証年数はありません。

本文の14~16年は、エスケープレミアムシリコンについてメーカーが示す参考値です。

立地や方角、下地、施工条件も踏まえ、採用する商品ごとに確認しましょう。

Q4. 価格差は塗料代だけですか?

A. 下塗りの変更、必要な補修、面積、工事範囲なども差額に含まれる場合があります。

材料の差だけかを確かめるには、同じ建物と同じ補修内容で見積もることが必要です。

税込総額と追加工事の条件まで見てください。

Q5. 付帯部も同じ塗料にしますか?

A. すべてを同じ商品に統一するのではなく、金属や樹脂などの素材と旧塗膜に合う仕様を選びます。

外壁とは別に、下地処理、下塗り、上塗りを確認してください。

外壁の耐候性だけで、家全体の補修周期が決まるわけではありません。

価格と耐久性を同じ条件で比べる

ウレタン、シリコン、ラジカル制御形の比較では、樹脂と技術の違いを知り、具体的な商品へ話を進めることが重要です。

年数は一般論、製品別の期待値、保証を分け、費用は補修や付帯部を含む総額で考えましょう。

安さだけでウレタンを選ぶことも、名前だけでラジカル制御形を選ぶことも避け、外壁との相性と次の手入れまで含めて判断してください。

あなたの家に必要な性能と、続けられる予算の組み合わせ。

アップリメイクの外壁・屋根の無料診断で、実際の状態から比べていきましょう。

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株式会社アップリメイクの代表取締役社長の斎藤直樹

斎藤直樹

株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。元塗装職人として培った現場経験と、1級塗装技能士(建築塗装作業)などの専門知識を生かし、建物の状態やご予算に合った、分かりやすく誠実なご提案を大切にしています。 塗装の仕事が大好きで、地元・静岡のお客様に「アップリメイクに頼んでよかった」と笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。外壁塗装・屋根工事の施工事例や、住まいを長持ちさせるための情報を発信しています。 主な保有資格:1級塗装技能士(建築塗装作業)・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者技能講習修了・危険物取扱者 乙種第4類 ほか

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