こんにちは。アップリメイクの齋藤直樹です。
今回は、静岡市清水区上清水町で行った、屋根カバー工法と外壁塗装の施工事例をご紹介します。
ご相談のきっかけは、スレート屋根の割れと欠落でした。
台風の際に屋根材の一部が落ちたこともあり、「このまま雨漏りにつながらないか」「次は割れたり飛んだりしにくい屋根にしたい」というご希望をいただいています。
外壁は以前にも塗り替えをされていましたが、色あせをできるだけ抑えたいとのことでした。
そこで、屋根は天窓を撤去したうえでセネターによるカバー工法、外壁はシリコンREVO1000-IRとクリヤー保護塗装、サイディング目地は高耐久シーリングへの打ち替えをご提案しました。
完成した色だけでなく、洗浄、下地づくり、防水層、細部の仕上げまで写真で追っていきます。
記事のポイント
- 割れたスレート屋根にカバー工法を選んだ理由
- 天窓を撤去して防水面を連続させる工程
- 色あせを抑える外壁塗装とクリヤー保護
- シーリングや付帯部を含む全施工工程
施工概要とご相談内容
M様邸では、屋根だけ、外壁だけを個別に見るのではなく、住まいの外側全体を一度に確認しました。
屋根の割れ、天窓まわりの将来的な雨仕舞い、サイディング目地の劣化、外壁のチョーキングと退色。それぞれ別の症状に見えますが、どれも雨と紫外線から建物を守る部分です。
| 項目 | 施工内容 |
|---|---|
| 施工地域 | 静岡市清水区上清水町 |
| 屋根工事 | 天窓撤去、粘着ルーフィング、セネターによる屋根カバー工法 |
| 外壁工事 | シリコンREVO1000-IRによる外壁塗装、ガイソーハイグロストップウォールによるクリヤー保護 |
| 目地工事 | 既存シーリングの撤去、SRシールH100による打ち替え |
| 付帯部 | 軒天、雨樋、雨戸、庇、換気フード、配管まわりなど |
割れと欠落があった屋根
施工前は、経年したスレート屋根に天窓が設けられていました。
スレートは薄い屋根材なので、劣化が進んで割れや欠けが増えると、塗装で表面を保護するだけではご希望に応えられないことがあります。
塗装は屋根材の防水性や美観を回復させる工事ですが、割れた基材そのものを新品の屋根材へ変える工事ではありません。
M様が重視されたのは、次回も同じような割れや飛散を心配しながら暮らすのではなく、屋根の構成から見直すことでした。
割れたスレート屋根は、塗れるかどうかだけで判断しません。
割れの数、屋根材の種類、下地の状態、今後住む年数、ご予算を確認し、補修塗装、カバー工法、葺き替えのどれが合うかを見極めます。
色あせと目地の劣化
外壁を手で触ると白い粉が付くチョーキングが確認できました。
これは、紫外線や雨の影響を受けて塗膜表面の樹脂が劣化し、顔料が粉のように現れる症状です。
すぐに外壁材が壊れる合図ではありませんが、塗膜が担ってきた保護機能が落ち始めている目安になります。
サイディングの継ぎ目では、既存シーリングに硬化、ひび、部分的な破断が見られました。
目地は外壁材の動きを受け止めながら、内部へ雨水が入りにくい状態を保つ部分です。表面だけを増し打ちするのではなく、今回は既存材を撤去して打ち替えます。
屋根と外壁を同時に直す理由
屋根カバー工法と外壁塗装は、どちらも安全な足場が欠かせません。
別々の時期に工事すると、その都度足場の設置と解体が必要になります。今回は屋根、外壁、目地、付帯部の時期が重なっていたため、一度の足場で進める計画としました。
ただし、何でも同時に行えばよいわけではありません。まだ十分使える部位まで工事に含めるのではなく、現状と次回の修繕時期を比べて決めることが大切です。
住まいに合わせた工事提案
M様のご要望は、屋根の飛散と雨漏りへの不安を減らすこと、外壁の色を長く保ちやすくすることでした。
その二つに対し、材料の名称だけでなく、下地から仕上げまでを一つの施工計画として組み立てています。
屋根はセネターでカバー
屋根には、ガルバリウム鋼板の表面に天然石のストーンチップを施したセネターを採用しました。
既存屋根をすべて撤去する葺き替えではなく、状態を確認した既存屋根の上へ新しい防水層と屋根材を重ねるカバー工法です。
セネターは1平方メートル当たり約7kgです。一般的なカラーベストは1平方メートル当たり約21kgとされるため、重ね葺きに使う屋根材として重量を抑えやすい点が選定理由の一つになりました。
表面の石粒が基材を覆う構成で、メーカーは屋根材表面の定期的な塗り替えを基本的に不要と案内しています。
ただし、「メンテナンスフリー」は住まい全体を一切点検しなくてよいという意味ではありません。棟部、板金、取り合い、固定部、防水層などは、定期点検で状態を確かめる必要があります。
固定方法と耐風試験も確認
セネターを含むデクラ屋根システムは、屋根材を垂直方向と水平方向に連結し、野地板へ固定するインターロック工法を採用しています。
メーカー公開の試験では、風速約70m毎秒時の風圧を想定した環境で、損傷や水漏れがないことを確認しています。
試験結果は、どの建物でも台風被害が絶対に起きないことを保証するものではありません。実際の耐風性は、屋根形状、下地、端部の納まり、施工精度、周辺環境にも左右されます。
それでも、台風時に屋根材が欠落した経験を持つM様にとって、軽さと固定方法を確認できることは大きな判断材料でした。
天窓を撤去して防水を連続
既存屋根には天窓がありましたが、今回は撤去しています。
天窓は室内へ光を取り込める反面、屋根面に開口部と取り合いが増えます。長く住む中では、天窓本体、周囲の板金、防水材の状態も見ていかなければなりません。
M様とは採光の利点も踏まえて相談し、暑さへの対策と将来の雨漏りリスクを減らす考えから撤去を選びました。
撤去部分をただ塞ぐのではなく、周囲の屋根面とつながるよう下地をつくり、その上を粘着ルーフィングで覆います。新しい防水面を途中で切らないことが要点です。
天窓は必ず撤去するものではありません。
採光や換気を残したい場合は交換や周囲の改修も候補になります。使用状況、天窓の年数、室内側の納まりまで確認して決めます。
目地はH100へ打ち替え
外壁目地には、サンライズ社のSRシールH100を使用しました。
メーカーが期待耐候年数30年相当としている高耐久シーリングですが、この年数は現場での寿命を約束するものではありません。
日当たり、目地幅と深さ、外壁の動き、下地、プライマー、施工時の温度や湿度によって状態は変わります。
材料の性能を生かすには、古いシーリングを取り除き、接着面を確保し、適正な厚みで充填することが欠かせません。
今回は全て打ち替えとし、外壁の色や周囲の仕上げに合わせて共色で納めています。
外壁は塗装後にクリヤー保護
外壁の主材には、ラジカル制御型の遮熱シリコン塗料、シリコンREVO1000-IRを使用しました。
塗膜を傷める要因の一つに、紫外線の影響で顔料から生じるラジカルがあります。この塗料はラジカルの発生と放出を抑える顔料を採用し、色あせや塗膜劣化を起こしにくくする設計です。
遮熱顔料により日射反射率を高め、塗装面が熱を吸収しにくくする機能も備えています。ただし、室内で感じる温度は断熱材、窓、屋根、換気、色などにも左右されるため、塗料だけで一律の温度低下を約束するものではありません。
クリヤーを重ねる目的
今回は、シリコンREVO1000-IRで色を付けて終わりではありません。
その上にガイソーハイグロストップウォールを施工し、透明な保護層を重ねました。
上塗り塗膜をクリヤー層で覆い、顔料が表面へ現れにくい状態をつくることで、光沢低下や退色を抑える狙いがあります。
M様は前回の塗り替え後の色の変化を気にされていたため、今回のご要望に合う仕上げでした。
塗料名だけを比べるのではなく、どの下地へ、どの順番で、何を目的に重ねるのか。そこまで説明されて初めて、見積書の内容を比べられます。
塗装前の高圧洗浄
塗装と屋根工事に入る前に、屋根、外壁、雨樋、バルコニー、玄関まわりまで洗浄しました。
洗浄は見た目をきれいにするだけの作業ではありません。汚れ、粉化した旧塗膜、コケなどを残したまま塗ると、新しい塗膜が下地へ密着しにくくなります。
水圧を一律に上げればよいわけでもなく、外壁材、目地、サッシ、付帯部の状態を見ながら距離と当て方を変えます。
既存屋根と雨樋の洗浄
既存スレート屋根を洗浄し、表面に付着した汚れを落とします。
今回は上から新しい屋根を重ねますが、隠れるから何もしないのではなく、既存面を確認できる状態にしてから次の工程へ移りました。
雨樋の内側も洗い、たまった汚れを流します。屋根から流れた雨水を受ける通り道なので、詰まりや外れがないかも見ておきたい部分です。
外壁を面ごとに洗浄
軒下、窓下、狭い通路側など、外壁は場所によって作業姿勢も乾き方も異なります。
洗い残しが出やすい入り組んだ箇所まで、足場を移動しながら順に洗いました。
床や細部も一緒に洗浄
バルコニー床と玄関前の土間も洗浄しました。
塗装範囲外に見える場所でも、工事中の汚れを残さず、住まい全体を気持ちよくお返しするために必要な工程です。
シーリング打ち替え工事
サイディング外壁では、塗膜とシーリングがそれぞれ役割を持っています。
外壁だけを新しく塗っても、目地が切れたままでは防水面の不安が残ります。今回は、既存目地を残して表面へ足す増し打ちではなく、撤去して新しい材料へ入れ替えました。
古い目地を残さない
打ち替えでは、まず既存シーリングを両側から切り離して撤去します。
目地の側面を新しい材料の接着面として使うため、古い材が厚く残れば、せっかくの高耐久材も十分に接着できません。
撤去後は目地幅と深さ、下地の状態を確認し、周囲を汚さないよう養生してプライマーと新しいシーリングを施工します。
H100を適正な厚みで充填
充填したシーリングは、内部へ空気を残しにくいよう押さえ、目地の両側へ密着させます。
表面だけ平らならよいのではなく、奥行きのある目地として外壁の動きに追従できる形をつくることが大事です。
周囲に合わせた共色仕上げ
シーリングの色は、目地だけが不自然に浮かないよう、外壁や周辺部材とのつながりを見て選びました。
写真では茶系の目地と白系の目地が確認できます。部位ごとの外壁色や取り合いに応じて色を合わせたためです。
同じ家でも、全てを一色にすることが最も自然とは限りません。完成時に線がどのように見えるかまで考えます。
外壁塗装の施工工程
洗浄と目地工事を終え、乾燥状態を確認してから外壁塗装へ進みます。
広い面はローラー、窓まわりや入り隅は刷毛や小型ローラーを使い分けました。道具を変える理由は、早く塗るためではなく、凹凸の奥や境界まで塗料を行き渡らせるためです。
養生と塗料の準備
窓、換気口、配管、床など、塗料を付けない場所を覆います。
養生線が曲がると仕上がりの境界も曲がるので、ただビニールを掛けるだけではありません。開口部の形に合わせ、塗装範囲との境目を決めます。
材料は使用前に確認し、塗装する面と工程に合わせて準備します。
下塗りで密着する面をつくる
下塗りは、既存外壁と上塗り塗料をつなぐ工程です。
白い下塗り材をローラーで配り、サイディングの凹凸へ塗り込みます。吸い込みや旧塗膜の状態を見ながら、塗り残しが出ないよう面を追いました。
上塗り塗料が高性能でも、下塗りが合っていなければ長持ちしません。
見積書では商品名だけでなく、下塗り材、塗装回数、対象下地まで確認することが大切です。
中塗りと上塗りを重ねる
下塗りの乾燥後、茶系のシリコンREVO1000-IRで中塗りと上塗りを進めました。
塗膜は一度に厚く付ければよいわけではありません。各工程で規定量を配り、乾燥時間を取って重ねることで、むらを抑えた連続した塗膜になります。
広い面は、塗り継ぎが目立たないよう一定の範囲で進めます。
足場や配管が近い場所では、大きなローラーだけに頼らず、壁の形に合わせて道具を替えました。
シリコンREVO1000-IRを使った上塗りの様子です。
缶の表示と施工中の写真を残しておくと、完成後には見えなくなる使用材料と工程も確認できます。
刷毛と小型ローラーで細部を仕上げる
窓まわり、目地付近、外壁と付帯部の境界は、ローラーが入りにくい箇所です。
先に刷毛で際を取り、小型ローラーで周囲となじませます。最後に正面だけを見て終わらず、斜めから光を当て、透けや塗り残しがないか確認しました。
クリヤー層で塗膜を保護
色付けの上塗りが乾いた後、ガイソーハイグロストップウォールを施工しました。
透明なため写真では塗った境目が分かりにくい工程ですが、塗り重なりと艶を確認しながらローラーを動かします。
庇の下や足場が近い場所も、姿勢を変えながら塗り残さないよう施工しました。
色あせは塗料だけで決まるものではなく、日当たり、方角、色、塗布量、下地、周辺環境でも進み方が変わります。
だからこそM様邸では、ラジカル制御型塗料とクリヤー保護を組み合わせ、退色を抑えやすい構成にしました。
セネター屋根の施工工程
外壁工事と並行しながら、屋根は既存スレートの上へ新しい防水層とセネターを重ねました。
完成写真だけでは隠れてしまうルーフィング、端部、棟まわりを順番に見ていきます。
天窓撤去後に防水層を施工
施工前にあった天窓を撤去し、屋根面を連続させた後、粘着ルーフィングを張りました。
ルーフィングは、屋根材の下で雨水の侵入を防ぐ二次防水です。屋根材の継ぎ目から雨が回った場合でも、建物内部へ届きにくくする役割を持ちます。
下から上へ重なりを取り、流れてきた水が継ぎ目の内側へ入りにくい向きで全面を覆います。
カバー工法は全ての屋根に使えるわけではありません。
野地板や構造下地の傷みが大きい場合、既存屋根材の種類が適さない場合は、部分補修や葺き替えを検討します。
軒先から屋根材を施工
防水層の上へ、軒先側からセネターを葺いていきます。
一枚ずつ位置を合わせ、上下左右がかみ合うよう固定します。途中写真では、緑色のルーフィングと茶系の屋根材の境目が見え、どの順序で面をつくっているか分かります。
面が進むと、天然石チップによる細かな陰影が現れます。
平らな金属板とは違う質感があり、既存住宅にもなじみやすい仕上がりです。
棟と端部を納める
屋根面を葺いた後は、面と面が合わさる棟を仕上げます。
棟は風雨を受けやすく、屋根の頂部を覆う部分です。下地と固定位置を確認しながら棟板金を取り付け、屋根材との取り合いを納めます。
屋根全体を最終確認
施工後は、面の通り、端部、棟、固定部、傷の有無を確認しました。
天窓があった部分も周囲と連続した屋根面になり、茶系のセネターで全体がまとまっています。
付帯部まで丁寧に仕上げ
外壁がきれいになっても、雨樋、庇、雨戸、換気フードが古いままだと、住まい全体の印象はまとまりません。
付帯部は美観だけでなく、それぞれが排水、換気、遮光、雨仕舞いの役割を持っています。素材に合わせて下地処理と塗装を行いました。
庇はケレンから上塗りまで
窓上の金属製庇は、表面を研磨して密着を妨げる劣化塗膜や汚れを落とします。
その後、錆止めを塗り、乾燥を確認して黒色で仕上げました。外壁と庇の境界も、雨水がたまりにくい納まりになっているか確認します。
軒天と雨樋を塗装
軒天は白色で塗り、外壁との取り合いは小型ローラーで仕上げました。
頭上で見えにくい場所ですが、湿気や汚れの状態を確かめ、換気を妨げないよう器具まわりも丁寧に納めます。
雨樋の小さな部材は、必要に応じて取り外して塗装しました。
付いたままでは刷毛が届かない裏側まで塗り、足場上で乾燥させてから戻します。
金属部と雨戸を黒色で統一
金属製付帯部はケレン清掃を行い、下地を整えてから黒色で上塗りしました。
換気フードも表面を研磨し、既存塗膜との密着を確保します。外壁の茶系と付帯部の黒を組み合わせ、輪郭の締まった外観にしました。
配管と保護テープも手直し
外壁沿いの配管は周囲に合わせて塗装し、エアコン配管の保護テープを巻き直しました。
配管カバーの部品を確認し、隙間や巻き方向を見ながら仕上げます。
こうした細部は外壁の面積に比べれば小さいものですが、完成後に毎日目に入る場所です。最後まで手を抜けません。
屋根と外壁の完成後
工事前の外観は明るい橙色を基調としていましたが、施工後は落ち着いた茶系の外壁と屋根にまとまりました。
付帯部を黒、軒天を白で仕上げたことで、全体を暗くしすぎず、外壁と屋根の輪郭が引き締まっています。
見た目の変化に加え、割れが心配だったスレート屋根の上へ新しい防水層とセネターを施工し、天窓も撤去しました。
サイディング目地はH100へ打ち替え、外壁はシリコンREVO1000-IRの上からクリヤーで保護しています。
工事後に確認したこと
最終確認では、屋根の棟と端部、外壁の塗りむら、シーリングの連続性、付帯部の仕上がり、養生の取り残し、周囲の清掃を確認します。
写真は工程の証拠になりますが、写真だけで全てを判断できるわけではありません。現場では手で触れ、斜めから光を当て、各部を近くで見て確認します。
この工事で大切にした判断
今回の中心は、割れた屋根をきれいに見せることではなく、M様が台風のたびに抱えていた不安へ工法から応えることでした。
そのため、塗装で済ませず、軽量なセネターを使ったカバー工法を選んでいます。
同時に、天窓、ルーフィング、棟、外壁目地、付帯部まで手を入れました。住まいは部材が一つずつ独立しているのではなく、取り合いで雨を外へ流しているからです。
工事の価値は、目立つ材料の価格だけでなく、見えなくなる部分をどこまで確認し、つないで施工したかで決まります。
屋根と外壁を同時に改修した後も、全ての部位が同じ速さで変化するわけではありません。
日当たりのよい南面、雨が当たりやすい面、日陰になりやすい北面では、汚れ方や塗膜の状態に差が出ます。屋根も棟、軒先、取り合いでは受ける風雨が異なります。
そのため、次回の点検では外観を遠くから眺めるだけでなく、シーリング、板金、雨樋、屋根端部などを部位ごとに見ます。
今回の工事写真を残しておけば、どこにどの材料を使い、天窓をどのように撤去し、防水層をどこまで施工したかを後から確認できます。将来の補修方法を考える際にも役立つ、大切な住まいの記録です。
屋根カバー工法と外壁塗装のFAQ
Q1. 割れた屋根でも塗装できる?
A. 少数の割れで基材と下地に問題がなければ、補修後に塗装できる場合があります。
ただし、広範囲の割れ、層間剥離、欠落がある屋根は、塗装だけでご希望の耐久性を得にくいことがあります。現地で屋根材の種類と下地を確認し、カバー工法や葺き替えも比べて判断します。
Q2. カバー工法は重くならない?
A. 既存屋根の上へ新しい材料を重ねるため、建物へ加わる重量は増えます。
そこで、構造と下地を確認し、重ね葺きに適した軽量屋根材を選びます。今回のセネターは1平方メートル当たり約7kgですが、建物ごとに屋根面積や構造が異なるため、重量だけで採用を決めることはありません。
Q3. 天窓は残したまま施工できる?
A. 天窓を残して周囲を納める方法もあります。
一方、天窓本体が古い場合や、暑さ、結露、将来の雨漏りを減らしたい場合は、交換や撤去も候補です。採光を失う影響と防水面のつくりやすさを比べ、室内側の仕上げも含めて選びます。
Q4. H100なら本当に30年もつ?
A. 30年はメーカーが示す期待耐候年数相当であり、全ての現場で30年間の性能を保証する数字ではありません。
実際の状態は日射、目地寸法、外壁の動き、下地、施工品質によって変わります。古い材料の撤去、適切なプライマー、厚みの確保まで含めて施工することが重要です。
Q5. 屋根と外壁は同時がよい?
A. 両方の修繕時期が近いなら、同時施工は足場を共用でき、住まいの防水をまとめて見直せます。
ただし、片方がまだ十分使える場合は、無理に工事を前倒ししない選択もあります。劣化状況と次回の足場時期を比べ、合計の負担が少なくなる計画を立てます。
施工事例のまとめ
静岡市清水区上清水町のM様邸では、屋根の割れと欠落、天窓まわりの将来的な不安、外壁の退色、シーリングの劣化を一度の工事で改修しました。
- 天窓を撤去し、粘着ルーフィングで防水面を連続
- 軽量なセネターを使った屋根カバー工法
- SRシールH100によるサイディング目地の打ち替え
- シリコンREVO1000-IRとクリヤー保護による外壁塗装
- 雨樋、軒天、雨戸、庇、配管まで含めた付帯部塗装
屋根材が割れているから塗る、外壁が色あせたから塗る、という一つの症状だけで工事を決めると、数年後に別の部位で足場が必要になることがあります。
アップリメイクでは、今の傷みだけでなく、これから何年住むのか、どの不安を減らしたいのかまで伺い、塗装、カバー工法、シーリングを組み合わせてご提案します。
屋根の割れや外壁の色あせが気になる方へ
屋根へ上がれない状態でも、見える範囲だけで工事を決める必要はありません。
アップリメイクの屋根・外壁診断では、建物の状態とご希望を確認し、必要な工事とまだ使える部分を分けてお伝えします。












































































