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外壁塗装の基礎知識

外壁塗装とは?費用・時期・塗料・工程・業者選びを基礎から解説

こんにちは。

アップリメイクの齋藤直樹です。

外壁塗装は、家の色をきれいにする工事と思われがちですが、現場で建物を見ている私からすると、いちばん大切なのは外壁材や下地を雨・紫外線から守り、住まいを長く使える状態に保つことです。

塗装職人として仕事を始めた頃から、仕上がった色より先に「下地は傷んでいないか」「水が入りそうな場所はないか」を見る習慣が身につきました。

外壁塗装を検討するときは、値段や塗料名だけを追うのではなく、今の建物に何が必要なのかを一つずつ確認していくと判断しやすいでしょう。

記事のポイント

  • 外壁塗装が住まいを守る仕組み
  • 塗り替え時期を判断する劣化症状
  • 費用と塗料を比較するときの見方
  • 工程と業者選びで確認したいポイント

外壁塗装は何のためにするのか

ここでは外壁塗装の役割を、美観だけではなく建物保護という視点から見ていきましょう。

「まだ見た目は気にならないから大丈夫」と考える前に、塗膜が担っている仕事を知っておくと、塗り替えの意味がぐっと分かりやすくなります。

外壁材を雨と紫外線から守る

外壁は毎日、雨、風、紫外線、気温差にさらされていて、その表面を覆う塗膜は建物のいわばレインコートの役割をしています。

新品の塗膜には水をはじき、外壁材へ水分が入り込みにくくする働きがありますが、年月とともに表面が劣化すれば、その保護力は少しずつ低下していくものです。

特に窯業系サイディングやモルタル外壁では、表面の保護が弱った状態を長く放置すると、吸水と乾燥を繰り返して傷みが広がることがあります。

外壁塗装の目的は「色を塗ること」ではなく、傷みが大きくなる前に表面の保護機能を整えることだと考えると分かりやすいでしょう。

外壁塗装と屋根カバー工法を行う前の住宅全体

工事前の住宅全体(清水区上清水町 M様邸)


工事前の家を見るとき、私は色あせだけでは判断しません。外壁を触り、目地を見て、窓まわりや付帯部まで確認します。塗装だけで済むのか、先に補修が必要なのかで工事の中身が変わるからです。

美観と資産の維持にもつながる

もちろん、外壁塗装には住まいの印象を整える役割もあります。

色あせや雨だれが目立っていた外壁でも、適切な下地処理をして塗り替えると、家全体が明るく見え、玄関まわりや雨樋などの付帯部も含めて統一感を出せます。

ただし、見た目だけを優先し、傷んだシーリングやひび割れを残したまま表面を塗ってしまえば、本来必要だった補修を隠してしまうことになりかねません。

きれいにすることと守ることを同時に行うのが、本来の外壁塗装リフォームです。

塗装で直せない傷みもある

外壁材そのものが大きく反っている、腐食している、欠損が広がっているといった場合は、塗料を重ねるだけでは解決できません。

必要に応じて部分交換や板金、シーリング、防水などを組み合わせるため、診断の段階で「塗る場所」と「直す場所」を分けて考える必要があります。

塗装は万能な修理方法ではありません。

傷みの原因を確認せずに塗装だけを行うと、せっかく費用をかけても短期間で不具合が表面化する可能性があります。

塗り替え時期は症状で判断する

外壁塗装には「何年たったら必ず実施」という一律の正解はなく、外壁材、既存塗膜、日当たり、雨の当たり方などで劣化速度が変わります。

年数だけで決めるより、実際に出ている症状を確認する方が現実的です。

チョーキングや色あせを確認する

外壁を手で触ったときに白い粉が付く現象は、一般にチョーキングと呼ばれ、塗膜表面が紫外線などの影響で劣化しているサインの一つです。

ただ、粉が付いたから即工事という話ではなく、外壁材の状態や防水性、ほかの劣化症状と合わせて判断します。

色あせも同様で、南面や西面だけ進む家もあれば、軒が深く比較的変化の少ない面もあります。

家の四面を同じ距離から眺めるだけでなく、表面を近くで見ることが大切です。

ひび割れとシーリングを見る

サイディングの継ぎ目や窓まわりに使われるシーリングは、外壁とは別の材料なので、塗膜と同じように経年で硬化やひび割れが起こります。

目地に隙間ができている場合、そこへ新しい塗料を載せるだけでは防水処理として不十分なことがあります。

モルタル外壁では、ひび割れの幅や深さ、動きの有無によって補修方法が変わるため、線が見えるかどうかだけで軽重を決めない方が安全です。

気になる症状は写真に残しておくと便利です。

同じ場所を数か月後に見比べれば、ひび割れや剥がれが進行しているかを確認しやすくなります。

塗膜の剥がれや外壁の反りを見る

塗膜が浮く、剥がれる、外壁材の端が反るといった症状は、単なる色あせより一段深い確認が必要です。

既存塗膜の密着不良、吸水、下地の動きなど複数の原因が考えられるので、上から厚く塗ればよいわけではありません。

傷んだ塗膜を除去し、下地を整え、適合する下塗り材を選ぶという順序が欠かせない場面です。

迷ったら工事前に診断する

あなた自身で塗り替えが必要か判断しにくいときは、工事を契約する前に建物の状態を見てもらうのが近道です。

アップリメイクでは、外壁材、既存塗膜、シーリング、ひび割れ、付帯部などを確認し、必要な工事と急がなくてもよい工事を分けてご説明しています。

外壁・屋根の無料診断の内容も公開していますので、診断で何を見るのか知りたい方は参考にしてください。

外壁塗装の費用は何で決まるか

費用を考えるときは「30坪だからいくら」という見方だけでは足りません。

実際には塗装面積、足場、劣化状態、シーリング量、付帯部、塗料、現場条件などの組み合わせで総額が決まります。

坪数と塗装面積は同じではない

住宅の30坪や40坪という数字は、多くの場合、床の延べ面積をイメージするための数字です。

外壁塗装で材料量や施工量を考えるときに必要なのは、壁の高さや周長から求めた外壁面積を基に、窓や玄関などの開口部を考慮した実際の施工面積になります。

同じ床面積でも、総2階の四角い家と、凹凸が多くバルコニーや下屋がある家では外壁面積が変わるため、費用も同じにはなりません。

坪数は予算感をつかむ入口、契約前は実測した数量を見る、という使い分けがポイント。

見積もりは工事項目ごとに見る

外壁塗装の見積もりには、一般に足場、洗浄、下地処理、塗装、シーリング、付帯部など複数の作業が含まれます。

価格が違うときは、塗料の単価だけでなく、どこまで施工するかが同じかを見比べてください。

たとえば片方は雨樋や破風まで含み、もう片方は別途であれば、総額だけを並べても同条件の比較にはなりません。

現在アップリメイクが公開している外壁塗装・屋根塗装の料金・費用プランでも、表示価格は標準的な住宅を想定した参考料金とし、最終金額は現地調査後に算出しています。

公開中の外壁塗装プラン参考料金
プラン 30坪程度 40坪程度 50坪程度
超高耐久無機 792,000円~ 880,000円~ 1,078,000円~
超高耐久フッ素 748,000円~ 825,000円~ 1,012,000円~
高耐久シリコン 638,000円~ 715,000円~ 880,000円~

この表は自宅の確定見積もりではなく、あくまで公開中のモデルケースを比較するための目安です。

大きな補修、シーリング、特殊足場などが必要なら金額は変わりますし、反対に工事範囲が違えば単純比較はできません。

見積書で私が大事だと思うのは、総額の大きな数字より「何㎡を、何で、何回、どこまで施工するのか」が読めることです。安いか高いかは、その中身を揃えて初めて判断できます。

塗料は価格だけで選ばない

外壁塗料にはシリコン系、フッ素系、無機系、クリヤー系などさまざまな選択肢があります。

高い塗料ほど自動的にあなたの家に合うわけではないため、外壁材、既存塗膜、仕上がりの好み、今後住む期間、予算を合わせて選びます。

耐久性と次回工事を一緒に考える

塗料の耐候性が高ければ、一般には塗膜を長く維持しやすくなりますが、屋根やシーリングなど別の部位のメンテナンス周期も考えなければなりません。

外壁だけを非常に長寿命の仕様にしても、数年後に屋根工事で再び足場が必要になれば、家全体の修繕計画として効率がよいとは限りません。

反対に、長く住む予定で外壁と屋根の時期を合わせられるなら、高耐候な材料へ費用をかける意味が出てくることもあります。

塗料選びは「今回いくら」だけでなく、「次はいつ何を直すか」まで考える作業です。

クリヤー塗装は外壁状態を選ぶ

意匠性のあるサイディング模様を残したい場合、透明なクリヤー塗装が候補になります。

ただし、色あせやチョーキング、ひび割れが進んでいると、透明塗膜では傷みを隠せず、適さないケースがあります。

「模様を残したい」という希望があるなら、劣化が大きくなる前の段階で状態を確認する方が選択肢を持ちやすいでしょう。

機能性は建物条件も見る

遮熱や断熱などの機能を持つ塗料もありますが、塗るだけで室温や光熱費が一定の数値だけ変わると考えるのは早計です。

日射、屋根や外壁の向き、断熱性能、窓、色などの条件でも体感は変わります。

機能性塗料を選ぶときは、商品名の印象より、あなたが解決したい困りごとと施工する部位が合っているかを確認してください。

工事工程で仕上がりが変わる

色選びは小さな見本だけで決めない

外壁塗装は保護が主役ですが、せっかく塗り替えるなら色も納得して決めたいものです。

小さな色見本で見た色と、家一棟の広い外壁に塗った色では、明るさや鮮やかさの印象が違って見えることがあります。

候補を絞ったら、屋外の自然光で見本を確認し、屋根、サッシ、玄関ドア、雨樋など塗り替えない部分との組み合わせも考えてください。

白系でも黄みや青みの違いがあり、グレー系も周辺の色によって冷たく見えたり柔らかく見えたりします。

面ごとに色を変える場合は、建物の凹凸に合わせて境界を決めるとまとまりやすく、ただ色数を増やすより外観の形を生かせます。

汚れの見え方も色選びに関係するので、好みだけでなく道路側、植栽、日陰になる面など実際の環境を見ながら決めるのがおすすめです。

カラーシミュレーションを使う場合も、画面上の色を完成色そのものと考えるのではなく、配色の大きな方向を確認する道具として使うと失敗を減らせます。

色は「好きな色」だけでなく「家全体でどう見えるか」で決めるのがコツです。

迷ったときは一度に決め切らず、候補を数色まで絞って大きめの見本を屋外で見比べてみましょう。

外壁塗装は、塗料をローラーで塗っている時間だけが工事ではありません。

むしろ完成後に見えなくなる洗浄、補修、下地処理、乾燥といった工程が、仕上がりや持ちに大きく関わります。

洗浄で汚れと弱い部分を落とす

外壁には砂ぼこり、排気汚れ、コケ、古く弱った塗膜などが付着していることがあります。

その上から新しい塗料を塗っても、下地との間に汚れが残れば十分な密着を期待できません。

高圧洗浄は派手ではありませんが、新しい塗膜を受け止める面をつくるための大切な準備です。

軒下のサイディング外壁を高圧洗浄する様子

軒下の外壁を高圧洗浄(清水区上清水町 M様邸)

補修と養生をして下地を整える

洗浄後は、ひび割れ、目地、釘やビス、浮き、錆など、建物ごとの問題を確認して処置します。

窓、玄関、土間、設備など塗料を付けない部分を養生し、塗装する面としない面の境界まで丁寧に整える工程です。

この段階を急ぐと、塗膜の性能だけでなく、見切りの美しさにも影響が出ます。

下地処理は完成後に見えにくい

完成写真では分かりにくい工程だからこそ、見積もりや工事中の写真で内容を確認できる会社を選びたいところです。

アップリメイクの施工品質と工事工程の考え方では、洗浄から補修、塗装、検査まで一連の品質として扱っています。

下塗りは仕上げ塗料の土台になる

下塗り材には、下地と上塗り塗料の密着を助けたり、吸い込みを整えたりする役割があります。

外壁材や既存塗膜の種類、劣化具合によって適する下塗りが違うので、上塗り塗料だけを指定しても十分ではありません。

サイディング外壁に白色の下塗り材をローラー施工する様子

外壁を白色塗料で下塗り(清水区上清水町 M様邸)

下地が弱っている場合は、状態に合わせて下塗り工程を調整することもあります。

中塗りと上塗りで塗膜をつくる

中塗り、上塗りでは、メーカーが定める使用量や乾燥時間を踏まえながら、均一な塗膜を形成します。

「回数が多いほど必ず良い」ではなく、採用する材料の仕様と下地の状態に合った工程を守ることが先です。

茶色のサイディング外壁をローラーで上塗りする職人

外壁の広い面を上塗り(清水区上清水町 M様邸)

ローラーが届きにくい端部や細部では刷毛を併用し、広い面と境界部の両方を仕上げていきます。

塗料は良いものを買えば終わりではありません。下地、使用量、乾燥、塗り重ねのタイミングまで揃って、ようやく材料の性能を生かせます。料理で言えば、材料だけ高級でも工程が雑なら別物になるのと同じです。

検査と清掃までが外壁塗装

塗装後は、塗り残しや仕上がり、養生を外した境界、付帯部などを確認し、足場を解体して周囲を清掃します。

完成した瞬間だけでなく、その後に相談できる保証や施工履歴も含めて工事を考えておくと安心です。

静岡市清水区上清水町の外壁塗装と屋根カバー工法完了後の住宅正面

外壁塗装と屋根工事完了後の住宅正面(清水区上清水町 M様邸)

業者選びは見積もりの中身で見る

外壁塗装は完成後に下地が見えなくなるため、契約前の説明と見積書がとても大切です。

金額だけで並べると、必要な工程が省かれた安い見積もりと、補修まで含む見積もりを同じ土俵で比べてしまいます。

一式表記だけで決めない

「外壁塗装工事一式」とだけ書かれた見積もりでは、塗装面積、塗料名、下塗り、シーリング、付帯部などが分かりません。

一式表記そのものが必ず悪いわけではありませんが、主要な工事項目について数量や範囲を説明できるかは確認してください。

見積もりの比較では、施工面積、材料、塗装工程、補修範囲、付帯部、保証、追加費用の条件をそろえると違いが見えてきます。

比較したいのは「金額」ではなく「同じ工事をした場合の金額」です。

仕様が違うまま最安値だけを選ぶと、契約後に追加工事が発生したり、必要な作業が入っていなかったりする可能性があります。

診断結果と提案がつながっているか

良い提案なら、現地で見つかった症状と見積もりの工事項目がきちんと対応しているはずです。

「目地が割れているのでこの範囲を打ち替える」「この面は吸い込みが強いので下地に合わせる」といった説明があれば、なぜその費用が必要なのか理解しやすくなります。

逆に、建物をほとんど見ずに坪数だけで即座に確定金額を出す場合は、何を前提にしているのか聞いておきましょう。

保証だけでなく施工内容も見る

長い保証年数は目に入りやすいものの、保証があるから施工内容を確認しなくてよいわけではありません。

保証の対象、免責、使用材料、施工記録、会社が継続して相談に応じられる体制などを合わせて見るのが現実的です。

契約前に分からない点を質問したとき、曖昧に流さず説明してくれるかどうかも大切な判断材料になります。

外壁塗装で気をつけること

外壁塗装で後悔を減らすには、工事を急ぎすぎないことと、反対に明らかな傷みを長く放置しないことの両方が大切です。

適切なタイミングは、営業トークではなく建物の状態から考えます。

大幅値引きだけで即決しない

「今日決めれば大幅値引き」「足場代が無料」といった言葉だけで契約を急ぐ必要はありません。

本当に値引きされたのか、最初の価格設定がどうだったのか、工事項目が減っていないかを見なければ比較できないからです。

一度持ち帰り、総額と施工範囲を落ち着いて確認する時間をつくってください。

必要ない工事まで同時にしない

外壁と屋根は足場を共用できる場合があるため、メンテナンス時期が近ければ同時施工を比較する価値があります。

とはいえ、屋根がまだ健全なのに足場代だけを理由として工事を前倒しする必要はありません。

同時に行う案と、今回は外壁だけにする案を並べ、今後の修繕時期まで含めて考えると納得しやすいでしょう。

安さと品質を別々に考えない

予算を抑えること自体は悪くありませんし、私も不要な工事へ費用をかけるべきではないと考えています。

問題は、必要な洗浄や下地処理、塗布量、乾燥時間まで削って価格だけを下げることです。

費用を抑えたいなら、塗料のグレード、施工範囲、屋根との時期、補修の優先順位など、品質を落とさず調整できる部分から検討しましょう。

「安くしてください」と言うのはまったく問題ありません。ただ、何を削って安くするかが大事です。必要な工程を削る値引きではなく、仕様の選び方で予算を合わせる方が、後から後悔しにくいですよ。

工事前に確認しておきたい生活面

外壁塗装を依頼すると、工事期間中は足場や養生シートが家の周囲に設置され、普段と少し違う生活になります。

契約書や塗料の話に目が向きやすいのですが、毎日暮らしながら工事をする以上、洗濯、窓の開閉、車の移動、エアコンなどの生活面も事前に確認しておくと安心です。

窓を開けられない時間を確認する

塗装する面の窓やサッシは、塗料が付かないようビニールなどで養生するため、工程によっては窓を自由に開けにくくなります。

すべての窓を工事期間中ずっと閉じるとは限りませんが、どの面をいつ施工するかによって使える場所が変わるので、換気したい部屋がある場合は着工前に相談しておきましょう。

小さなお子さんや在宅勤務の方がいる家では、生活する部屋と施工する面の順番を事前に共有すると負担を減らせることがあります。

洗濯物や車の置き場所を決める

高圧洗浄の日や塗装中は、水しぶきや塗料の飛散を避けるため、屋外へ洗濯物を干せない時間が出てくるでしょう。

駐車場が外壁の近くにある家では、足場の搬入や塗装作業に合わせて車の移動をお願いするケースも少なくありません。

毎日移動が必要なのか、特定の工程だけなのかを工程表と一緒に確認しておけば、近隣の駐車場を必要以上に長く借りるといった無駄も避けやすくなります。

近隣への配慮も工事品質の一部

足場の組み立て、高圧洗浄、車両の出入りなど、外壁塗装は家の中だけで完結する工事ではありません。

着工前に近隣へ工事日程を伝え、洗浄日や足場作業の日を共有しておけば、突然の音や水しぶきへの驚きを減らせます。

道路が狭い場所では資材搬入の時間帯、隣家との距離が近い場所では飛散防止や養生方法まで確認しておくと安心でしょう。

仕上がった外壁だけが工事の評価ではなく、施工中に周囲へどれだけ気を配れるかも、会社を選ぶうえで見ておきたい部分です。

エアコンや給湯器の扱いも聞く

外壁にはエアコン配管、給湯器、換気フード、電気配線など多くの設備が取り付けられています。

養生の方法によって設備の使用条件が変わることがあるため、在宅時間が長い夏場や冬場は、エアコンを使えるか事前に確認しておきたいところです。

配管カバーを外して塗るのか、取り付けたまま周囲を仕上げるのかといった細部も、仕上がりに関係します。

工事中の暮らし方も見積もり説明の一部です。

塗装仕様だけでなく、足場の設置位置、窓の養生、車、洗濯、設備使用まで聞いておくと、着工してから「知らなかった」となる場面を減らせます。

天候と工期の考え方を知る

外壁塗装は屋外工事なので、天候と切り離して考えることはできません。

予定表どおりに進めることも大切ですが、雨や湿度など施工条件が合わない日に無理をしないことの方が、塗膜の品質を考えるうえでは優先されます。

雨の日は予定が動くことがある

洗浄のように水を使う工程と、塗料を塗って乾燥させる工程では、天候の影響の受け方が違います。

塗装工程は材料ごとに施工できる気象条件が定められているため、雨が降ったから一律に何もできない、逆に少しの雨なら必ず塗れる、と単純には決められません。

大事なのは、予定を守ることだけを理由に不適切な条件で塗り進めないことです。

乾燥時間は工程表の余白ではない

下塗りの上に中塗り、中塗りの上に上塗りを重ねるときは、それぞれの材料に必要な乾燥時間を確保します。

見た目が乾いているように見えても、メーカー仕様で次の工程へ進める時間が定められているため、職人の感覚だけで短縮するものではありません。

工事が早いこと自体は悪くありませんが、必要な乾燥を飛ばして早いのなら意味が違います。

工程変更を説明してくれるかを見る

天候で予定が変わったとき、今日はどの工程を止めたのか、次は何をするのかを説明してもらえると、施主側も状況を把握しやすくなります。

工程表は絶対に動かない約束ではなく、品質を保ちながら工事を管理するための基準と考えるとよいでしょう。

工事中の写真や日々の報告があれば、足場の中で何が進んでいるのか分からない不安も小さくできます。

外壁は同じ家でも、南面と北面、日当たりのよい場所と湿気が残りやすい場所で傷み方が変わるため、家全体を一括りにせず面ごとの状態を見る視点も欠かせません。

ひび割れやシーリングの割れがあるのに塗料のグレードだけを上げても、下地側の問題が残れば期待した耐久性につながりにくいでしょう。

見積もりを読むときは、塗料の商品名だけでなく、どこを補修し、何回塗り、付帯部をどこまで施工するのかまで並べて比べてください。

工事後の見た目を左右する色選びと、建物を守る下地処理は役割がまったく別なので、どちらか一方だけを重視しないことも大切です。

依頼前に確認したいのは、今の劣化、必要な補修、施工範囲、塗料、保証までが一本の説明としてつながっているかどうか。

この順番で考えると、外壁塗装を単なる「壁の塗り替え」ではなく、住まいを長く使うためのメンテナンスとして判断しやすくなります。

迷ったときは、塗装する理由を「色を変えたい」だけでなく「今どの部位を守る必要があるか」まで戻して考えると、必要な工事を選びやすくなります。

外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)

外壁塗装を初めて検討する方から、実際によく出る疑問をまとめました。

Q1. 外壁塗装は本当に必要ですか?

A. 塗装で保護するタイプの外壁では、塗膜が劣化した状態を放置せず、状態に合った時期にメンテナンスすることが必要です。

ただし、外壁材によって必要な方法は異なり、塗装以外の補修が適する場合もあるため、症状を見て判断します。

Q2. 外壁塗装は何年ごとが目安ですか?

A. 年数だけで一律に決めるより、既存塗料、外壁材、日当たり、雨の当たり方、チョーキングやひび割れなどの症状を合わせて判断するのがおすすめです。

前回の工事記録があれば、使用塗料と施工時期も診断材料になります。

Q3. 30坪なら料金表の金額で工事できますか?

A. 必ず同じ金額になるわけではありません。

同じ30坪でも外壁面積、建物形状、窓の数、シーリング量、補修、足場条件が違うため、公開料金は予算を考えるための目安として使ってください。

Q4. 一番高い塗料を選べば長持ちしますか?

A. 高耐候の塗料は有力な選択肢ですが、下地や施工が適切でなければ材料の性能を十分に生かせません。

今後住む期間、屋根やシーリングの修繕時期、予算も含めて選ぶ方が、家全体の計画としてまとまりやすくなります。

Q5. 見積もりは何を比べればよいですか?

A. 総額だけでなく、塗装面積、塗料と下塗り材、塗装工程、下地補修、シーリング、付帯部、足場、保証、追加費用の条件まで確認してください。

同じ施工範囲にそろえてから比べると、価格差の理由を判断しやすくなります。

外壁塗装は診断から始めよう

外壁塗装は、住まいの見た目を整えると同時に、外壁材と下地を雨や紫外線から守るためのメンテナンスです。

だからこそ、塗料の名前や坪数別の相場だけで決めず、現在の劣化状態、必要な補修、実際の塗装面積、施工範囲を確認してから見積もりを比べることが大切になります。

洗浄や下地処理、シーリング、下塗りといった完成後に見えにくい工程まで確認できれば、価格の理由も理解しやすくなるでしょう。

住まいごとに条件が違う以上、最後はあなたの家に必要な工事を数字と写真で確認することが、遠回りに見えていちばん確実な方法です。

見積書に書かれた内容を一つずつ質問し、納得できない部分を残さないことも大切です。

工事が始まってからでは見えなくなる工程が多いからこそ、契約前の確認が住まいを守る第一歩になります。

迷った点は遠慮せず、その場で聞いて確認しておきましょう。

小さな疑問も残さないことが大切です。

アップリメイクでは、ご相談・現地診断・お見積もりを無料で行っています。

「まだ塗装するか決めていない」「今の状態と自宅の場合の費用だけ知りたい」という段階でも、外壁と屋根をまとめて確認できます。

外壁・屋根の無料診断を申し込む

外壁塗装でいちばん避けたいのは、分からないまま急いで決めることです。今の家の状態を見て、必要な工事と金額を理解してから選べば大丈夫。私たちも、その順番を大切にしています。
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株式会社アップリメイクの代表取締役社長の斎藤直樹

斎藤直樹

株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。元塗装職人として培った現場経験と、1級塗装技能士(建築塗装作業)などの専門知識を生かし、建物の状態やご予算に合った、分かりやすく誠実なご提案を大切にしています。 塗装の仕事が大好きで、地元・静岡のお客様に「アップリメイクに頼んでよかった」と笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。外壁塗装・屋根工事の施工事例や、住まいを長持ちさせるための情報を発信しています。 主な保有資格:1級塗装技能士(建築塗装作業)・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者技能講習修了・危険物取扱者 乙種第4類 ほか

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